過去問塾 平成28年度
建築物環境衛生管理技術者試験
建築物における衛生的環境の維持管理について(平成20年1月25日健発第0125001号)に示された、建築物環境衛生維持管理要領に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)建築物の清掃は当該建築物の用途、使用状況並びに劣化状況、建築資材等を考慮した年間作業計画及び作業手順書を
作成し、その計画及び手順書に基づき実施する。
(2)天井等日常の清掃の及びにくい箇所及び照明器具、給排気口等について、6ヵ月以内ごとに1回、定期に汚れの状況を
点検し、必要に応じ、除じん、洗浄を行う。
(3)廃棄物の収集・運搬設備、貯留設備その他の廃棄物処理設備については、1年以内ごとに1回、定期に点検し、必要に
応じ、補修、消毒等の措置を講じる。
(4)清掃用機械等について、6ヵ月以内ごとに1回、定期に点検し、必要に応じ、整備、取替え等を行う。
(5)建築物内で発生する廃棄物について、所有者等は、分別ができるような環境を整備し、利用者へ分別を促す。
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(3)
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建築物清掃において、一般的に日常清掃として行うものは、次のうちどれか。
(1)玄関ホールのフロアマットの洗浄
(2)エスカレータのランディングプレートの除じん
(3)廊下壁面の洗浄
(4)駐車場の排水溝の集じん
(5)ドアノブなど金属類の磨き |
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(2)
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建築物清掃の作業場所(管理区域)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)外装区域の窓ガラスは、汚れの固着化を防止するため、1~2ヵ月に1回程度の頻度で清掃を行う。
(2)管理用区域は、一般の人が立ち入らないため、年2回程度清掃を行う。
(3)共用区域は、建築物内で最も頻繁に使用されるので、1日に1~2回清掃を行う。
(4)専用区域は、1日に1回以上清掃を行って清潔の回復に努める。
(5)外周区域は、公共の場所としての役割があり、1日に1回程度清掃を行う。 |
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(2)
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建築物清掃の品質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)清掃の品質は、作業結果の良否を評価する作業品質と組織品質から構成される。
(2)現場管理品質には、作業計画の立案や現場での教育訓練が含まれる。
(3)評価範囲は、汚染度合いの高い箇所などに重点を絞る。
(4)評価者は、改善を指示した場合には改善されたか再点検する。
(5)目視点検は、原始的な方法で、評価方法として不適切である。 |
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(5)
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ビルクリーニングにおいて、汚れやしみを除去するために必要となる知識(ビルクリーニングの5原則)として、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)点検評価の知識
(2)建材の知識
(3)作業方法の知識
(4)汚れの知識
(5)洗剤の知識 |
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(1)
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ほこりの予防などに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ほこりの予防には、ほこりの侵入防止と発生防止の対策がある。
(2)ほこりの侵入防止には、建築物の出入口にフロアマット類を敷くことは効果的である。
(3)建築物内におけるほこりは、外部から侵入した綿ほこりの割合が高い。
(4)土ほこりの除じん作業では、適切な作業回数の設定が重要である。
(5)建築物内でほこりが発生する原因には、事務作業や生活動作などがある。
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(3)
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床みがき機に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)自動床洗浄機は、洗剤供給式床みがき機とドラム式真空掃除機とを結合したものである。
(2)凹凸のある床面には、研磨粒子が付着したパッドを付けて洗浄する。
(3)床みがき機のブラシは、直径60cm以上のものが多く使われている。
(4)超高速バフ機の回転数は、毎分1,000~3,000回転である。
(5)超高速床みがき機は、通常、カーペット用シャンプークリーニングを行うことができる。 |
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(4)
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カーペット洗浄用機械、器具に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)洗剤供給式床みがき機は、化学繊維のタフテッドカーペットより、ウールのウイルトンカーペットに適している。
(2)ドライフォーム方式の洗浄機は、洗剤液を泡にし、縦回転ブラシで洗浄する。
(3)パイルの奥の土砂は、カーペットスイーパで除去する。
(4)スチーム洗浄機は、温水を噴射して汚れを分解する。
(5)エクストラクタは、ノズルから泡を噴射して洗浄し、直ちに吸引する。 |
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(2)
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清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)床や家具の洗浄に使う一般用洗剤は、通常、pH4~6の弱酸性である。
(2)鉄分を含んだ水あかや尿石の除去には、アルカリ性洗剤が有効である。
(3)洗剤の助剤は、界面活性剤の表面張力を高めて洗浄力を向上させる。
(4)真ちゅう金物の洗浄は、研磨済入り洗剤を使用する。
(5)リノリウムに付着した油汚れを除去するには、アルカリ性洗剤を使用する。 |
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(4)
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剥離剤の性質及び使用法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)塩化ビニール系床材に変色などの影響を及ぼす。
(2)フロアシーラを容易剥離できる。
(3)酸性で、樹脂床維持剤の皮膜を溶解する。
(4)木質床材に変色や組織の破壊などの影響を及ぼす。
(5)剥離剤の使用後、すすぎ拭きは1回とし、樹脂床維持剤を塗布する。 |
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(4)
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カーペット清掃に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)カーペットのほつれは、年に1~2回まとめて処理する。
(2)しみ取り作業は、定期作業で行う。
(3)カーペットスイーパは、回転ブラシを電動モータで回して掃きとり、内部に巻き込む機構になっている。
(4)全面クリーニング方式の一つとして、パウダー方式がある。
(5)パイル上部の汚れ除去には、拭取り方式を用いる。 |
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(5)
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床維持剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)フロアシーラは仕上げ剤として使用し、床の保護と美観を向上する。
(2)フロアオイルは、主に表面加工された木質床材の保護のために用いられる。
(3)水性フロアポリッシュは、ろう状物質や合成樹脂を水に溶解させ乳化したものである。
(4)フロアフィニッシュは、顔料などの着色剤を含有する。
(5)フロアポリッシュは、主に目止め剤として使用する。 |
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(3)
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床材の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)花崗岩は、耐アルカリ性に乏しい。
(2)コンクリートは、耐酸性に乏しい。
(3)ゴムタイルは、耐磨耗性に優れる。
(4)テラゾは、耐酸性に乏しい。
(5)セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性がある。 |
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(1)
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床以外の清掃作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)湯沸室に使用する資機材は、湯沸室専用として、他の場所と区別する。
(2)エレベータのインジゲータや扉の汚れは、水溶性のものが多い。
(3)空気調和用の吹出口などは、ほこりが付着しやすいので、定期的な清掃が必要である。
(4)人の手による汚れは、化学繊維を使った製品(マイクロファイバークロスなど)を用いると除去しやすい。
(5)階段の壁面は、他の共用区域の壁面と比較して、ほこりの付着量が多い。 |
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(2)
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外装の清掃に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)自動窓拭き装置の窓ガラスクリーニングは、人の作業に比べて仕上がりが良い。
(2)陶磁器タイルは、ほかの素材より汚れが目立ちやすいので、清掃回数を多くする。
(3)光触媒(酸化チタン)コーティングは、清掃回数を減らす効果が期待されている。
(4)ガラスの遮光や飛散防止用フィルムは、剥がしてから清掃を行う。
(5)臨海工業地帯に立地する建築物のアルミニウム外壁は、1年に1回清掃する。 |
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(3)
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我が国の廃棄物処理政策の返還に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)昭和45年に、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下、「廃棄物処理法」という。)が制定され、産業廃棄物と
一般廃棄物に分類された。
(2)平成3年に廃棄物処理法が改正され、廃棄物の排出抑制が法律の目的に加えられた。
(3)平成7年に容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(容器包装リサイクル法)が制定され、容器包装の
分別排出、再商品化等が図られることとなった。
(4)平成12年に循環型社会形成推進基本法が制定され、同法に基づく基本計画において発生の抑制(リデュース)、再使用
(リユース)、再生利用(リサイクル)を進めることとされた。
(5)平成24年に特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)が制定され、使用剤小型電子機器等に利用されている
金属などを回収し、再資源化を促進することとなった。 |
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(5)
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廃棄物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)一般廃棄物は、し尿とごみに大別され、ごみは家庭系ごみと事業系ごみに分かれる。
(2)近年の水洗化率は、平成23年度における約90%から、微増傾向にある。
(3)平成23年度においては、全国の焼却施設の約1/4で、余剰を利用した発電が行われている。
(4)一般廃棄物の埋立処分は、安全型最終処分場に埋め立てなければならない。
(5)ごみの焼却処理では、800℃以上の高温で焼却される。 |
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(4)
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ごみの処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)家庭系一般廃棄物は、原則として市町村が一般廃棄物処理計画に従い清掃事業として処理を行っている。
(2)分別とは、発生・排出元であらかじめ区分することであり、リサイクルを進める上で非常に重要である。
(3)ごみの排出量削減に向けて、収集袋の有料化、粗大ごみの有料化などの対策が実施されている。
(4)事業系一般廃棄物の処理は、原則として都道府県がその責任において実施している。
(5)ごみの最終処分場の確保は難しく、焼却処理や資源化によって埋立量の削減が図られている。 |
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(4)
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廃棄物処理法に基づく産業廃棄物の取扱いに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)産業廃棄物の処理業者が、その処理を受託した産業廃棄物の移動及び処理の状況を自ら把握するため、産業廃棄物管理票
制度(マニフェスト制度)が設けられている。
(2)ビルピット汚泥のうち、し尿を含まない雑排水槽からのものは、産業廃棄物に該当する。
(3)産業廃棄物の適正な処理を確保するために、処理基準や委託基準が定められている。
(4)都道府県は、産業廃棄物の適正な処理を確保するために、都道府県が処理することが必要であると認める産業廃棄物の
処理をその事務として行うことができる。
(5)産業廃棄物の収集・運搬・処分を行う廃棄物処理業者は、専ら再生利用の目的となる場合を除き、都道府県知事の許可を
受けなければならない。 |
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(1)
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建築物内廃棄物の処理の基本に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)紙くず類の収集は、一般にキャンパス製のコレクタが用いられる。
(2)ちゅう芥類の収集は、悪臭防止などのため、蓋付きのポリバケツやステンレス製のコレクタが用いられる。
(3)収集運搬用具は、廃棄物の種類ごとに用意し、それぞれの種類ごとに収集時間帯を決めておく。
(4)吸殻の収集をするときは、金属製の蓋付き容器を使用する。
(5)感染症廃棄物は、長時間の保管を考慮して保管場所を決める。 |
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(5)
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建築物内廃棄物の各関係者の基本的役割に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)国・地方公共団体は、廃棄物の分別・再利用・再資源化の普及・啓発に努める。
(2)ビル入居者は、廃棄物処理のルールを徹底させるため責任者を選任する。
(3)廃棄物処理業者・ビルメンテナンス業者は、廃棄物の減容化に努める。
(4)廃棄物収集運搬・処分業者は、契約に基づき、排出された廃棄物の収集・運搬・処分を実施する。
(5)ビルメンテナンス業者は、建築物内廃棄物の処理に必要な容器、集積場所、保管場所等を適切に準備する。 |
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(5)
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廃棄物を排出しようとする事業者が行う、産業廃棄物の処理委託と産業廃棄物管理票(マニフェスト)の処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)返却されたマニフェストの伝票を3年間保存する。
(2)委託業者の管理に当たっては、最新の許可業者リストの確認、契約書のチェック、マニフェストの確認を定期的に行う。
(3)産業廃棄物の処理依頼から90日経過してマニフェストのB2票及びD票が返却されない場合は、委託業者に問い合わせる。
(4)産業廃棄物の処理依頼から180日経過してマニフェストのE票が返却されない場合は、委託業者に問い合わせる。
(5)委託業者の選定に当たっては、許可の有無、許可の期限、事業の範囲等調べて選ぶ。 |
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(1)
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事務所建築物からちゅう芥が1日当たり0.20m3排出されており、その質量は廃棄物質量の5%を占めていた。いま、全廃棄物の質量を1日当たり2.0tとすれば、ちゅう芥の単位容積質量値(kg/m3)として、正しいものは次のうちどれか。
(1)400kg/m3
(2)500kg/m3
(3)600kg/m3
(4)700kg/m3
(5)800kg/m3 |
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(2)
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建築物内廃棄物の中間処理方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ちゅう芥類を処理する生ごみ処理機には、減量を目的とした乾燥機やリサイクルを目的とした堆肥化装置がある。
(2)缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮しブロック状にする方式である。
(3)発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固化装置は、薬液を加え溶融し固化する方式である。
(4)紙類の処理には、保管スペースを確保するために圧縮・梱包機が用いられる。
(5)ちゅう芥類の保管には、保管用冷蔵庫が多く用いられている。 |
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(3)
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廃棄物の処理・保管等に関する組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)容器方式 ----------- 初期コストが低い
(2)貯留・排出機方式 -------- 防災・防犯性が高い
(3)真空収集方式 --------- 初期コストが高い
(4)コンパクタ・コンテナ方式 ----- 小規模建築物に適する
(5)廃棄物計量管理システム ----- テナントへの課金制度に活用する |
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(4)
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問題166~180
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