過去問塾 平成28年度
建築物環境衛生管理技術者試験
蚊の主要な発生源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)アカイエカは、下水溝や雨水ますに発生する。
(2)ヒトスジシマカは、人工容器や雨水ますに発生する。
(3)シナハマダラカは、水田や湿地帯に発生する。
(4)チカイエカは、浄化槽や湧水槽に発生する。
(5)コガタアカイエカは、海岸線近くの汽水域に発生する。
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(5)
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蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死効果がない。
(2)浄化槽内の防除効果は、粘着トラップによる成虫の捕獲数で判定する。
(3)殺虫剤処理後の浄化槽内で成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。
(4)ULV処理は、一般に成虫に対する速効性が低い。
(5)乳剤に含まれる界面活性剤や有機溶剤は、浄化槽内の微生物に影響を及ぼすおそれがある。 |
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(4)
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ゴキブリに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ゴキブリ類は、昼間よりも夜間に活動が活発となる。
(2)トビイロゴキブリの日本における分布は、局地的である。
(3)ゴキブリ類が集合するのは、体節から分泌されるホルモンの作用である。
(4)チョバネゴキブリの産卵回数は、一生の間に約5回である。
(5)ゴキブリ類の食性は、発育段階によって変化しない。 |
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(3)
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ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ゴキブリは、部屋中を歩き回る習性があるので、殺虫剤の残留処理は部屋内部の前面に行わなくてはならない。
(2)7か所に3日間放置した粘着トラップに捕獲されたゴキブリの総数が200匹であった場合のゴキブリ指数は20である。
(3)食毒剤を配置する際、毒餌に殺虫剤を噴霧するとその効果が高まる。
(4)燻煙処理を効果的に行うためには、部屋の気密性を保ち、引出し、戸棚等の戸は開放して隅々まで薬剤がよく行き
わたるようにする。
(5)有機リン剤は、ゴキブリ類に対して追い出し効果を示す。 |
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(4)
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ダニに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ダニの体は、頭部、顎体部、胴体部に分けることができる。
(2)マダニ類は、幼虫、若虫、成虫の全ての発育段階で吸血する。
(3)ツメダニ類は、ヒトから吸血し、激しい痒みを起こす。
(4)タカラダニ類は、冬季に鉢植えなどに発生する。
(5)イエダニは、ベットによって室内に持ち込まれる。 |
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(2)
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ハエ類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)イエバエの主要な発生源は、蓄舎やごみ処理場である。
(2)ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を産む卵胎生のハエである。
(3)クロバエ類は、気温の低い時期に発生する大型のハエである。
(4)キンバエ類は、ハエ症の原因となる。
(5)ショウジョウバエ類は、浄化槽の表面に浮いているスカムから大量発生する。 |
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(5)
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殺虫剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤を液化炭酸ガスに溶解した製剤がある。
(2)ペルメトリンを有効成分とするゴキブリ用の食毒剤がある。
(3)ジクロルボスを有効成分とする樹脂蒸散剤がある。
(4)プロペタンホスを有効成分とするマイクロカプセル(MC)剤がある。
(5)有機リン剤によりノックダウンした虫は、蘇生せずに死亡することが多い。 |
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(2)
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ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)クマネズミを対象とした毒餌は、植物性の餌を基材とする。
(2)ネズミの侵入を防ぐため、ドア周辺の隙間は1cm以内にする。
(3)ドブネズミは、警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が困難である。
(4)ハツカネズミは、農村地帯や港湾地域に分布している。
(5)防除の基本は、餌を絶つこと、巣を作らせないこと、及び通路を遮断することである。 |
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(3)
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薬剤を用いたねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ワルファリン抵抗性のあるネズミに対する抗凝血性殺鼠剤として、ジフェチアロールがある。
(2)カプサイシンには、処理区域からネズミを追い出す効果がある。
(3)シリロイドは、1回の経口摂取で致死させる急性殺鼠剤である。
(4)第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるワルファリン、フマリンは、遅効性である。
(5)殺鼠剤で死亡したネズミから、悪臭やハエが発生することがあるので死鼠の回収に努める。 |
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(2)
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感染症と衛生動物との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)レプトスピラ症 ------ -- ネズミ類
(2)重症熱性血小板減少症候群(SFTS) ---- マダニ類
(3)日本紅斑熱 ------ -- アカイエカ
(4)デング熱 ------- - ヒトスジシマカ
(5)日本脳炎 -------- コガタアカイエカ |
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(3)
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衛生害虫と健康被害に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)コロモジラミは、頭部に寄生するシラミで、吸血後の掻痒感(そうようかん)が強い。
(2)宿泊施設において、トコジラミによる吸血被害が問題となっている。
(3)ヒョウヒダニ類は、小児喘息の原因となりうる。
(4)我が国におけるノミの吸血被害は、ネコノミによるものが多い。
(5)イエバエは、腸管出血性大腸菌O157の運搬者として注目されている。 |
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(1)
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殺虫・殺鼠剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)衛生害虫用殺虫剤は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)の
規制に基づき、安全性、薬理、効力等の資料の審査により承認される。
(2)薬剤のヒトや動物に対する安全性は、毒性の強弱、摂取量、摂取機関等によって決まる。
(3)薬剤を実験動物に投与して求めたLD50値は、殺虫剤の急性毒性の評価基準となる。
(4)殺鼠剤の多くは、選択毒性が低く、ヒトに対しても強い毒性を示す成分が多い。
(5)殺虫製剤は、毒薬に該当する毒性値を示すものが多い。 |
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(5)
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殺虫剤の処理や保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)建築物衛生法に基づく特定建築物内で、殺虫剤によるゴキブリ防除を行う場合、医薬品又は医薬部外品として承認された
薬剤を使用しなければならない。
(2)殺虫剤散布を行う場合は、散布前後3日間その旨を利用者に通知する。
(3)殺虫剤散布時に中毒を起こした場合には、氷などによって体温を下げる。
(4)乳剤や油剤を一定量以上保管する場合は、消防法に基づく少量危険物倉庫の届出が必要となる。
(5)煙霧処理やULV処理によって、煙感知機が誤作動することがある。 |
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(3)
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建築物衛生法に基づく特定建築物内のねずみ等の防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)IPM(総合的有害生物管理)において、「警戒水準」とは、すぐに防除作業が必要な状況を指す。
(2)環境的対策は、PCO(ねずみ等の防除業者)が日常的に行うこととされている。
(3)調査は、目視調査や聞き取り調査を重点的に行い、トラップ等による捕獲調査は必要としない。
(4)食料取扱い区域などのねずみ等が発生しやすい場所では、2ヵ月以内ごとに発生状況調査を実施する。
(5)防除は、発生時対策に重点を置いて実施する。 |
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(4)
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衛生害虫や殺虫剤に関する次に記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)殺虫剤抵抗性は、同一の殺虫剤に曝露され続けることによって、1世代のうちに発達する。
(2)殺虫剤の基礎的な効力は、KT50、LD50、LC50等の数値で評価される。
(3)昆虫などに対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
(4)農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内での蚊の防除には使用できない。
(5)吸血害虫の中には、雌雄ともに吸血する種類がある。 |
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(1)
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