|
「湿り空気線図」 |
|
|
「湿り空気図の状態変化」 |
|
|
湿り空気の状態変化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 |
|
(1)湿り空気を加熱すると、相対湿度は低下する。 |
(2)湿り空気を加熱すると、露点温度は低下する。 |
(3)湿り空気を冷却すると、比エンタルピーは低下する。 |
(4)湿り空気を冷却すると、比容積は小さくなる。 |
(5)湿り空気を減湿すると、湿球温度は低下する。 |
|
不適当な選択肢は、(2)となります。 |
湿り空気線図上で各選択肢見てみましょう。 |
 |
先ず、湿り空気の状態点を点Aと仮定します。 |
状態点Aは、図から読み取ると、乾球温度22℃、相対湿度60%、湿球温度17℃です。 |
また、露点温度は、点Aから左へまっすぐ線を伸ばし、飽和曲線(相対湿度100%)との |
交点、点Cとなりますので、14℃です。 |
*露点温度は、図からもわかるように、乾球温度と湿球温度は同じになります。 |
|
上記のことを踏まえ、選択肢(1)(2)(5)を見てみましょう。 |
(1)に関して、加熱するということは、点Aから点Bへ向かうというとになり、 |
仮に25℃まで加熱すると点Bとなり、相対湿度は、60%から50%に低下します。 |
(2)に関して、加熱するということは、(1)と同様に点Aから点Bへ向かうというとに |
なりますが、露点温度は、点Cのままで変わりません。 |
|
 |
同じように、上記の図を参考に選択肢(3)(4)を見てみましょう。 |
(3)(4)ともに、冷却するするので、状態点は点Eから点Fへ変化します。 |
そうすると図を見ればわかるように、比容積は小さくなり、比エンタルピーは低下します。 |
|