2023年度 過去問セレクト模試
建築物環境衛生管理技術者試験
人体の臓器系とその臓器・組織との組合せとして,最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)造血器系---脾臓
(2)内分泌系---下垂体
(3)呼吸器系---肺
(4)神経系---甲状腺
(5)循環器系---毛細血管 |
作業区分とその例との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。なお、単位のm2は体表面積である。 |
作業区分 例 |
(1)安静(平均代謝率65W/m2) ------ 仰臥位(仰向け) |
(2)低代謝率(平均代謝率100W/m2) ----- 軽い作業 |
(3)中程度代謝率(平均代謝率165W/m2) --- のこぎりをひく |
(4)高代謝率(平均代謝率230W/m2) ----- コンクリートブロックを積む |
(5)極高代謝率(平均代謝率290W/m2) ---- 階段を上る |
(平均代謝率の数値は、ISO7243、JIS8504による。) |
体温に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)発汗反応は、行動性体温調節の一つの反応である。
(2)平均皮膚温は、各部位の皮膚温をそれぞれの面積で重みづけした平均の値である。
(3)核心温は、ホメオスタシスによって約37℃に保たれている。
(4)体温調節は、自律性体温調節と行動性体温調節に分類される。
(5)外気温(22~25℃)では、手足より顔の皮膚温は高い。 |
体温調節に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)寒冷環境では、温暖環境に比較して、体内と身体表層部との温度差が小さくなる。
(2)平均皮膚温の算出式であるHardy-DuBoisの7点法で、皮膚温の重みづけが一番大きいのは腹である。
(3)冷房や扇風機の利用は、行動性体温調節である。
(4)熱放散は、対流、放射、伝導、蒸発の物理的過程からなる。
(5)核心温は、身体表面の温度に比べて、外気温の影響を受けにくい。 |
温熱条件の快適性に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)温冷感とは心理反応であり,人間の主観的評価による指標である。
(2)快適感は,核心温の状態に関わらず一定である。
(3)一般に,平均皮膚温が33~34℃の時に温熱的中性申告が得られる。
(4)温熱的快適感とは,熟環境に対して満足感を表現できる心の状態をいう。
(5)快適感尺度は,諸外国で開発されたものを日本語に翻訳して用いられているものが多く,言語による違いが生じる。 |
建築物内の低湿度による影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ほこりが飛散しやすくなる。
(2)インフルエンザウイルスの生存率が高まる。
(3)静電気が発生する。
(4)体感温度の上昇をもたらす。
(5)皮膚、粘膜の乾燥が起こる。 |
シックビル症候群に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)そのビルに居住する人の20%以上が不快感に基づく症状を認める。
(2)部屋の気密性が高いことは発症要因となる。
(3)原因物質は同定されている。
(4)学校でも見られる。
(5)職場のストレスは、発症の危険因子となる。 |
酸素欠乏に関する次の文章の[]内に入る数値の組合せとして,正しいものはどれか。
労働安全衛生法に基づく酸素欠乏症等防止規則では,空気中の酸素濃度が[ ア ]%未満である状態を酸素欠乏と定義している。 また,酸素濃度と人体影響の関係では,空気中の酸素濃度が[ イ ]%以下になると意識障害やけいれんが生じる。
ア イ
(1)20 18
(2)20 16
(3)18 16
(4)18 10
(5)16 10 |
たばこに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)喫煙により、肺気腫のリスクが増大する。
(2)受動喫煙により、小児の呼吸器系疾患のリスクが増加する。
(3)副流煙は、喫煙者が吐き出す煙のことである。
(4)妊娠中の喫煙により、低出生体重児の頻度が高くなる。
(5)主流煙と副流煙の組成は異なる。 |
室内に存在する汚染物質とその健康障害の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)細菌 -------- 慢性閉塞性肺疾患
(2)たばこ煙 ------ 喉頭癌
(3)ハウスダスト ----- 慢性鼻炎
(4)真菌 -------- アスペルギルス症
(5)ホルムアルデヒド --- シックハウス症候群 |
受動喫煙に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)医療機関における受動喫煙防止対策は、地域保健法により規定されている。
(2)喫煙専用室には、二十歳未満の者は立ち入れない旨の掲示が必要である。
(3)副流煙は、喫煙者が吐き出す煙のことである。
(4)たばこ煙に含まれるニコチンやタールは、副流煙より主流煙の方に多く含まれる。
(5)受動喫煙により、小児の呼吸器系疾患のリスクは増加しない。 |
室内空気汚染とその健康障害との組合せ最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)レジオネラ属菌---肺がん
(2)二酸化窒素---慢性気管支炎
(3)オゾン---肺気腫
(4)ホルムアルデヒド---喘息様気管支炎
(5)ハウスダスト---アレルギー性疾患 |
呼吸中枢が刺激されて呼吸の増加、脈拍・血圧の上昇、頭痛、めまい等の病状が現れるときの二酸化炭素濃度として、最も適当なものは次のうちどれか。
(1)500ppm
(2)1,000ppm
(3)5,000ppm
(4)10,000ppm
(5)40,000ppm |
騒音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)騒音レベル85dB以上の騒音に長時間曝露されると、聴力に障害が起こる。
(2)騒音により副腎ホルモンの分泌増加など、内分泌系への影響が起こる。
(3)文章了解度は、聴取妨害に関する音声の了解の程度を評価する指標である。
(4)騒音が発生する業務に従事する労働者の4,000Hzの聴力レベルが20dBであれば、騒音性難聴とされる。
(5)一般環境騒音に係る環境基準は、地域類型別及び道路に面しない地区と道路に面する地区に区分し
決められている。 |
発光ダイオード(LED)の性質に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)小型・軽量である。
(2)熱に弱い。
(3)拡散しやすい。
(4)寿命が長い。
(5)高効率である。 |
放射線の健康影響のうち、晩発影響として最も不適当なものはどれか。
(1)白血病
(2)胎児の障害
(3)白内障
(4)脱毛
(5)甲状腺癌 |
電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)レーザー光線には可視光のレーザーの他、赤外線や紫外線のレーザーがある。
(2)溶接作業で発生する電気性眼炎は紫外線による。
(3)赤外線は白内障の原因となる。
(4)マイクロ波の主な用途の一つとして、家庭用電子レンジがある。
(5)可視光線の波長は赤外線より長い。 |
電離放射線に関する次の記述のうち,最も適当なものはどれか。
(1)γ線は,鉛,鉄の板を通過する。
(2)放射線の人体に与える影響の単位は,Bq(ベクレル)である。
(3)放射線の健康影響のうち,がんに対する影響には閾値が存在する。
(4)胸のⅩ線検査1回で被曝する線量は,自然放射線からの年間被曝量の世界平均よりも多い。
(5)感受性が最も高い細胞は,リンパ球である。 |
有機水銀に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)生物濃縮が起こる。
(2)水俣病はメチル水銀による。
(3)小脳性失調を認める。
(4)水質汚濁防止法に基づく排水基準の項目に含まれる。
(5)慢性曝露で低分子蛋白尿を認める。 |
ヒ素に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)5価の化合物の方が3価の化合物よりも毒性が強い。
(2)水俣病は、その慢性中毒である。
(3)慢性影響として、皮膚の色素沈着の角化は認められない。
(4)環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準項目に含まれない。
(5)ヒトに対する発がん性が認められる。 |
水銀に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)一般に、有機水銀と無機水銀に分けられる。
(2)有機水銀は、生物濃縮を起こすことが知られている。
(3)水俣病は、メチル水銀による公害病である。
(4)重要な影響の一つに、中枢神経障害がある。
(5)皮膚癌の原因となることが知られている。 |
次の感染症対策のうち、感染経路対策として、最も不適当なものはどれか。
(1)ネズミの駆除
(2)手洗いの徹底
(3)N95マスクの着用
(4)水と空気の浄化
(5)ワクチンの接種 |
感染症法に基づく感染症の類型のうち,1類,2類,3類全てに実施される措置として,最も不適当なものは次のどれか。
(1)健康診断受診の勧告
(2)就業制限
(3)死体の移動制限
(4)入院勧告
(5)積極的疫学調査 |
消毒用エタノールを用いた薬剤消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)70%溶液が至適濃度である。
(2)手指や皮膚の消毒に用いられる。
(3)一部のウイルスには無効である。
(4)殺菌力はホルマリンによって減少する。
(5)芽胞に対して有効である。 |
6%次亜塩素酸ナトリウム溶液100mLを水30Lに加えた場合、この濃度の次亜塩素酸ナトリウム濃度に最も近いものは次のうちどれか。
(1)20mg/L
(2)60mg/L
(3)100mg/L
(4)200mg/L
(5)300mg/L |
空気環境
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