2022年度 過去問セレクト模試
建築物環境衛生管理技術者試験
蚊に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)チカイエカは、吸血せずに産卵することができる。
(2)アカイエカは、有機物の多い下水溝などに発生する。
(3)アカイエカとチカイエカの雌成虫は、外部形態で区別することができる。
(4)ヒトスジシマカの主な発生源として、公園、道路、公共施設等に存在する雨水ますがある。
(5)コガタアカイエカは、田んぼや湿地などの水域に発生する。
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蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ULV処理は、成虫に対する速効性が認められる。
(2)ライトトラップや粘着トラップで捕獲した成虫の数は、維持管理の状態を評価するために重要である。
(3)クレゾールなどの殺菌剤を含む製剤は、浄化槽内の微生物に影響を及ぼすおそれがある。
(4)殺虫剤による防除効果が得られない場合には、殺虫剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。
(5)樹脂蒸散剤は、密閉性が保たれていない空間であっても、殺成虫効果が期待できる。
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ダニに関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)ダニの頭部には,温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。
(2)マダニは,吸血源動物が近づいてくるのを,植物の葉の先端部で待ち構えている。
(3)トリサシダニやスズメサシダニの被害は,野鳥の巣立ちの時期に集中する。
(4)ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。
(5)コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は,ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。
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ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)残留処理に用いられる薬剤には、ダイアジノンやフェニトロチオン等の乳剤がある。
(2)発生防止対策としては、食べ物管理と環境の整備が重要である。
(3)ULV処理では、ピレスロイド剤を有効成分とする専用の水性乳剤が用いられる。
(4)毒餌処理に用いられる薬剤には、ホウ酸やヒドラメチルノン等を有効成分とした製剤がある。
(5)空間処理は、ゴキブリがよく徘徊する通路、壁面等に薬剤を処理し、残渣に触れさせる方法である。
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ダニに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ダニの体は、頭部、顎体部、胴体部に分けることができる。
(2)マダニ類は、幼虫、若虫、成虫の全ての発育段階で吸血する。
(3)ツメダニ類は、ヒトから吸血し、激しい痒みを起こす。
(4)タカラダニ類は、冬季に鉢植えなどに発生する。
(5)イエダニは、ベットによって室内に持ち込まれる。
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下記の①~④の特徴をすべて有する殺虫剤は、次のうちどれか。
①抵抗性を獲得した害虫集団の存在が知られている。
②基礎的な効力は、IC50値により評価される。
③昆虫などの節足動物以外の生物に対する影響が少ない。
④成虫に対する致死効力はない。
(1)ピレスロイド剤
(2)昆虫成長制御剤(IGR)
(3)対称型有機リン剤
(4)非対称有機リン剤
(5)カーバメート剤
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次の害虫のうち、吸血するものはどれか。
(1)チカイエカの雄成虫
(2)オオチョウバエの雌成虫
(3)セスジユスリカの雌成虫
(4)トコジラミの雄成虫
(5)ネコノミの幼虫
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ネズミの防除に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)ネズミの毒餌を作る場合,クマネズミは植物質の物を基材とする。
(2)殺鼠剤による防除を行った場合,死体からハエ類が発生することがあるので,死鼠の回収に努める。
(3)ネズミの侵入防止のため,通風口や換気口に取り付ける金属格子の目の幅は,1cm以下とする。
(4)ラットサインとは,ネズミ類の活動によって残される糞尿や足跡等の証跡のことである。
(5)ドブネズミは,警戒心が強く,毒餌やトラップによる防除が困難である。
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ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)殺鼠剤は、経口的な取り込みにより効果が発揮される。
(2)侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。
(3)第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるフマリンは、速効性である。
(4)カブサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。
(5)防除の基本は、餌を絶つこと、巣を作らせないこと、及び通路を遮断することである。
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ねずみ用の薬剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)殺鼠剤により死亡したネズミから、ハエなどが発生することがある。
(2)配置された毒餌から、シバンムシ類などの食品害虫が発生することがある。
(3)クマテトラリルは、第1世代の抗凝血性殺鼠剤である。
(4)シクロヘキシミドには、処理区域からネズミを追い出す効果はない。
(5)ドブネズミは、抗凝血性殺鼠剤に対する抵抗性を獲得した集団は報告されていない。
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ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)捕獲効果を上げるため、餌をつけたうえで数日間はトラップが作動しないようにするなどの工夫をする。
(2)防鼠構造・工事基準案では、ドア周辺の隙間は2cm以内にすることとしている。
(3)喫食性のよい餌を確認するため、毒餌配置前の2~3日間は何種類かの餌材で予備調査を行う。
(4)目視により生息や活動の証跡を確認する調査方法がある。
(5)防除においては、餌を絶つこと、巣材料を管理することなどが重要である。
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防虫・防鼠構造や防除に用いる機器に関する次の記述のうち,最も適当なものはどれか。
(1)通常16メッシュの網目であれば,蚊,コバエ等,多くの昆虫の侵入を防止できる。
(2)光源がナトリウム灯の場合は,白熱灯に比べて昆虫類を誘引しやすいことが知られている。
(3)ミスト機は,100~400μm程度の粒子の薬剤を,ゴキブリなどの生息場所に散布する場合に使用する。
(4)食品取扱場所やその周辺では,毒餌や圧殺式トラップは,施錠可能な毒餌箱に入れて設置する。
(5)噴霧機は,殺虫剤などに熱を加えないで,送風装置とノズル先端の衝突板で20~100μm程度の粒子を
噴射する機器である。
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建築物衛生法に基づく特定建築物内のねずみ等の防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)環境的対策は、特定建築物維持管理権原者のもとで当該区域の管理者が日常的に行う。
(2)食料取扱い区域などのねずみ等が発生しやすい場所では、6ヵ月以内ごとに発生状況調査を実施する。
(3)調査は、目視調査や聞取り調査を重点的に行い、トラップ調査は実施しなくてよい。
(4)IPM(総合的有害生物管理)における「警戒水準」とは、すぐに防除作業が必要な状況をいう。
(5)IPMに基づくねずみ等の防除では、定期的・統一的な薬剤処理を行う。
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建築物衛生法に基づく特定建築物内のねずみ等の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)トラップによる捕獲調査を行った場合、1日1トラップ当たりの平均捕獲数を捕獲指数として算出しておく。
(2)ベクターコントロールとは、感染症の媒介を絶つための手段として行うねずみ等の防除である。
(3)ねずみ等の防除を行う際は、必要に応じて薬剤を使用する。
(4)ねずみ等に対する対策を行った場合、有害生物の密度調査などによって、その効果について客観性の
ある評価を行う。
(5) 防除は、発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する。
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害虫や薬剤に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)害虫の薬剤に対する抵抗性の発達を抑制するために,作用機構の異なる薬剤のローテーション処理を行う。
(2)有機塩素系の殺虫成分を含有する製剤が,ハエ類の駆除に用いられている。
(3)炭酸ガス製剤は,有機溶剤に溶解させた有効成分を液化炭酸ガスと混合した製剤である。
(4)昆虫等に対する不快感の程度は,第三者による客観的な判断が困難である。
(5)メイガ類の幼虫は,小麦粉で作られた菓子を加害することがある。
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