2020年度 過去問セレクト模試
建築物環境衛生管理技術者試験
蚊に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)チカイエカは、吸血せずに産卵することができる。
(2)アカイエカは、有機物の多い下水溝などに発生する。
(3)アカイエカとチカイエカの雌成虫は、外部形態で区別することができる。
(4)ヒトスジシマカの主な発生源として、公園、道路、公共施設等に存在する雨水ますがある。
(5)コガタアカイエカは、田んぼや湿地などの水域に発生する。 |
蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)樹脂蒸散剤は、開放空間での成虫防除に効果が期待できる。
(2)成虫防除に用いられるULV処理は、短期間の効果しか期待できない。
(3)殺虫剤による防除効果が得られない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する。
(4)浄化槽に殺虫剤を使用する場合は、浄化微生物への影響を考慮する。
(5)浄化槽内の防除効果は、粘着トラップによる成虫の捕獲数で判定する。 |
ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ローチスポットを確認することは、ゴキブリの生息状況を知るのに良い方法の一つである。
(2)ベイト剤(毒餌)は、処理の簡便さと速攻性から飲食店での使用に適している。
(3)昼間物陰に潜んでいるため、薬剤を直接噴霧して防除することは難しい。
(4)空間処理に当たっては、気密性を高める必要がある。
(5)フェニトロチオン製剤による残留処理は、効果が大きい。 |
ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1) 有機リン剤は、隙問に潜むゴキブリを追い出すフラッシング劾果を持つ。
(2) 駆除率の算出には、一定面積当たりの視認数であるゴキブリ指数を用いる。
(3) 殺虫剤に対する抵抗性の発達は、報告されていない。
(4) ULV処理は、空間に薬剤を処理する方法の一つである。
(5) 毒餌(食毒剤)を配置する際、毒餌に殺虫剤を噴霧すると、その効果が高まる。 |
ダニの防除対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)トリサシダニやイエダニの防除には、宿主動物の対策が重要である。
(2)ツメダニ類の対策には、他のダニ類やチャタテムシ類の防除が重要である。
(3)ケナガコナダニの対策には、乾燥状態を保つことが重要である。
(4)ヒョウヒダニ類は、殺虫剤感受性が高く、殺虫剤による防除が効果的である。
(5)野外活動時の忌避剤使用は、マダニ類に有効である。 |
ダニの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)イエダニの被害があった場合、室内にネズミの巣がある可能性が高い。
(2)ヒゼンダニによる被害は、高齢者施設や病院で見られる。
(3) ツメダニの被害は、ヒョウヒダニ類の防除対策で軽減される。
(4)家屋周辺にマダニ類を発生させないためには、ペットの衛生管理が重要である。
(5)ケナガコダニは、長期間の乾燥状態に強い。 |
殺虫剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ピリプロキシフェンは、幼虫の脱皮を阻害する表皮形成阻害剤である。
(2)有効成分をポリアミンなどで被覆し、増量剤を加えた製剤を乳剤と呼ぶ。
(3)ピレスロイド剤は、物陰にいる虫を開放された場所に飛び出させるフラッシング効果を示す。
(4)有機リン剤は、ピレスロイド剤に比べてノックダウンした虫が蘇生する傾向が強い。
(5)フェニトロチオンは、非対称型有機リン剤である。 |
殺虫剤の有効成分や効力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) LC50は、50%致死濃度又は中央致死濃度を表す。
(2) プロペタンホスは、非対称型有機リン剤である。
(3) 殺虫剤に対する抵抗性は、何世代かにわたって殺虫剤に曝露されることによって発達する。
(4) 速効性が優れた殺虫剤は残効性に欠け、残効性が優れた殺虫剤は速効性に欠ける傾向がある。
(5) 粉剤は、水で希釈して残留噴霧処理に用いる。 |
殺虫剤の有効成分やその効力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤は、物陰にいる虫を開放された場所に飛び出させるフラッシング効果を示す。
(2)対称型有機リン剤に抵抗性を獲得した昆虫集団に対しても、非対称型有機リン剤は実用的な効果を示す。
(3)速効性に優れた有効成分には、残効性が期待できないものが多い。
(4)徐虫菊に含まれる殺虫成分や、合成された類似物質を総称して、カーバメート系殺虫剤と呼ぶ。
(5)昆虫成長制御剤(IGR)の中には、昆虫のホルモンと同様の作用を示すものがある。 |
ネズミの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)クマネズミを対象とした毒餌は、動物性の餌を基材とする。
(2)侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。
(5)殺鼠剤は、経口的な取り組みにより効果が発揮される。
(4)餌の管理や通路の遮断などの防除対策は、生息数を減少させる効果が期待できる。
(5)忌避剤であるカブサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。 |
ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)捕獲効果を上げるため、餌をつけたうえで数日間はトラップが作動しないようにするなどの工夫をする。
(2)防鼠構造・工事基準案では、ドア周辺の隙間は2cm以内にすることとしている。
(3)喫食性のよい餌を確認するため、毒餌配置前の2~3日間は何種類かの餌材で予備調査を行う。
(4)目視により生息や活動の証跡を確認する調査方法がある。
(5)防除においては、餌を絶つこと、巣材料を管理することなどが重要である。 |
殺虫・殺鼠剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 殺鼠剤の多くは、ネズミに比べてヒトに対する体重当たりの毒性が弱い。
(2) ADIとは、ヒトが一生の間に毎日体内に取り込んでも、安全な1日当たりの摂取薬量の
ことである。
(3) NOAELとは、実験動物に長期間にわたって連日投与して、毒性が認められない薬量の
ことである。
(4) 殺虫製剤の毒性基準値は、剤型により異なっている。
(5) 薬剤を実験動物に投与して求めたLD50値は、殺虫製剤の急性毒性の評価基準となる。 |
衛生害虫と疾病に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)イエバエは、腸管出血性大腸O157などの病原体の運搬者として注目されている。
(2)トコジラミは、感染症の媒介に関わらないと考えられている。
(3)コガタアカイエカが媒介する日本脳炎の患者は、西日本を中心に発生している。
(4)ヒトスジシマカは住環境で発生が見られ、デング熱やチクングニア熱の媒介蚊である。
(5)我が国では、ヒトノミによる吸血被害が多い。 |
ねずみ・昆虫等の防除作業における安全管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤は、魚毒性が高いものが多いので、魚を飼育している場所での使用は控える。
(2)殺虫剤の噴霧処理時には、活性炭入りの防毒マスクを着用する。
(3)乳剤や油剤を一定量以上保管する場合は、消防法に基づく少量危険物倉庫の届出が必要となる。
(4)殺虫剤の散布に際しては、遅くとも散布前日までにその内容を通知する。
(5)煙霧処理により、煙感知器が誤作動を起こすことがある。 |
衛生害虫や殺虫剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)殺虫剤抵抗性は、様々な系統の殺虫剤に繰り返し接触することによる免疫の獲得によって発達する。
(2)昆虫などに対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
(3)殺虫剤の速攻性はLD50の数値で評価される。
(4)農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内でのゴキブリの防除に使用できる。
(5)ドバトの建築物への営巣は、ヒトに対するヒゼンダニの寄生被害の原因となる。 |
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