2020年度 過去問セレクト模試
建築物環境衛生管理技術者試験
給水及び排水の管理に関する用語とその単位との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)精密ろ過膜の有効径 ------- μm
(2)色度 ------- ------- 度
(3)腐食速度 ------- ----- mm/y
(4)排水基準におけるリン含有量 ---- %
(5)加熱装置の能力 --------- kW |
給水及び排水の管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なもの次のうちどれか。
(1)スケール障害 ------ 水の硬度成分の析出
(2)スカム --------- 排水槽内の沈澱物質
(3)バイオフィルム ------ 微生物により形成された粘液性物質
(4)青水 ---------- 銅イオンの浸出
(5)水質汚濁 -------- 富栄養化 |
給水の塩素消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 塩素濃度を接触時間で除したものをCT値という。
(2) 消毒効果が多種類の微生物に対して期待できる。
(3) 塩素消毒の反応速度は、温度が高くなるほど速くなる。
(4) 特定の物質と反応して臭気を強める。
(5) 原虫シストは、塩素消毒に対する低抗性が強い。 |
水質基準に関する省令(平成15年構成労働省令第101号)に定める基準値として、誤っているものは次うちどれか。
(1)一般細菌は、1mLの検水で形成される集落数が100以下であること。
(2)銅及びその化合物は、銅の量に関して、10mg/L以下であること。
(3)ホルムアルデヒドは、0.08mg/L以下であること。
(4)pH値は、5.8以上8.6以下であること。
(5)色度は、5度以下であること。 |
建築物の給水方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)給水方式は、水道直結方式と受水槽方式に大別される。
(2)直結直圧方式は、配水菅の圧力によって直接建築物各所に給水する方式である。
(3)高置水槽方式は、受水槽の水位によって揚水ポンプの起動・停止が行われる。
(4)直結増圧方式は、受水槽を設ける必要がなく衛生的である。
(5)ポンプ直送方式には、ポンプの回転数を変化させて送水量を調整する方法がある。 |
給水設備の配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)飲料水用配管は、他の配管系統と識別できるようにしなければならない。
(2)建物の揺れ、配管の振動等による変位を吸収するため、貯水槽と配管との接続には可とう継手を使用する。
(3)揚水管は、高置水槽に向かって上り勾配で配管する。
(4)ウォータハンマ防止器は、ウォータハンマ発生箇所に近接して設置する。
(5)上向き配管方式の場合は、先下り配管とする。 |
給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)貯水槽を機械室に設置する場合などでは、原則として貯水槽上部に設置できるのは飲料水の配管だけである。
(2)貯水槽の流入管は、ボールタップや電極棒の液面制御に支障がないように、波立ち防止策を講じる。
(3)ウォーターハンマ防止器を取り付ける場合は、防止器の破損を避けるため急閉止弁などの発生点から十分離れた
箇所に設ける。
(4)ちゅう房の給水配管では、防止層の貫通を避ける。
(5)水の使用が極端に減少する期間がある建築物の貯水槽では、少量貯水用の水位制御電極を併設し、使用水量の
状態に合わせて水位設定を切り替えて使用する。 |
給水設備に関する次の記述めうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 貯水槽を屋内に設置する場合は、貯水槽天板と上部スラブとの距離を60cm以上とする。
(2) 屋内に設置する貯水槽の天井、底又は壁は、建築物の構造体と兼用してはならない。
(3) 給水管と排水管が水平に平行して埋設される場合は、両配管の水平距離を50cm以上とする。
(4) 揚水管は、高置水槽に向かって上がり勾配で配管する。
(5) 配管内流速は、最大2m/s以下となるように管径を選定する。 |
給水設備の汚染に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)飲料用貯水槽のオーバーフロー管は、オーバーフロー排水を円滑に行うために、一般の排水管に直接接続する。
(2)吐水口空間を設けることは、逆サイホン作用防止の基本である。
(3)大便器洗浄弁には、大気圧式バキュームブレーカを設置する。
(4)上水系統とそれ以外の系統は、いかなる理由があっても直接接続してはならない。
(5)屋内の貯水槽は、6面から点検ができるように床上に独立して設置する。 |
貯水槽の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)貯水槽清掃終了後は、塩素剤を用いて2回以上、貯水槽内の消毒を行う。
(2)貯水槽清掃後の水洗い及び水張りは、消毒終了後少なくとも15分経過してから行う。
(3)清掃終了後の消毒は、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を用いる。
(4)貯水槽清掃終了後の水質検査における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.2mg/L以上である。
(5)貯水槽清掃終了後の水質検査における色度の基準値は、5度以下である。 |
給水配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)合成樹脂ライニング鋼管のねじ接合には、管端防食継手を使用する。
(2)異種金属の配管を接続すると、異種金属の電位差が大きいほど腐食電流が大きくなり腐食速度が増大する。
(3)金属のさびこぶの下では、管壁部をアノード、さびこぶ部をカソードとする酸素濃淡電池が形成され腐食が進行する。
(4)銅管の腐食には、孔食と潰食がある。
(5)ステンレス鋼管の溶接接合では、タジグステンイナートガス(TIG)溶接が一般的である。 |
給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)飲料用貯水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行う。
(2)飲料用貯水槽の清掃作業に従事する者は、6ヵ月に1回程度、健康診断を受ける。
(3)飲料用貯水槽の点検は、6ヵ月に1回程度、定期に行う。
(4)給水栓における残留塩素の測定は、7日以内ごとに1回、定期に行う。
(5)第2種圧力容器に該当する圧力水槽は、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行う。 |
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)中央式給湯方式の循環ポンプの循環流量は、加熱装置における給湯温度と返湯温度との温度差に反比例する。
(2)ヒートポンプは、排熱回収用の給湯熱源機器として使用される。
(3)排水から熱回収する場合は、熱効率を上げるために直接熱交換を行う。
(4)エネルギーと水の節約を図るためには、湯と水を別々の水栓から出さずに混合水栓を使用する。
(5)給湯配管からの放熱損失を低減するため、配管経路の短縮、配管の断熱等に配慮した配管計画を行う。 |
循環配管の管長が80mの給湯設備で給湯循環流量を6L/minとした場合、循環配管からの単位長さ当たりの熱損失の値として、最も近いものは次のうちどれか。ただし加熱装置における給湯温度と返湯温度の差を5℃とする。算定式は次式を使う。
Q = 0.0143 × HL ÷ ⊿t
ここで、Q : 循環流量 [L/min]
HL : 循環配管から熱損失 [W]
⊿t : 加熱装置における給湯温度と返湯温度との差 [℃]
(1)0.43W/m
(2)26W/m
(3)34W/m
(4)2,100W/m
(5)2,400W/m |
給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 給湯設備に用いられる防錆剤は、飲料水用とは異なるので、恒久的に使用することがで
きる。
(2) 中央式給湯方式においては、加熱により残留塩素が消滅する場合があるので、その水質
には十分留意する。
(3) 給湯設備の維持管理が適切に行われており、かつ、末端の給水栓における温度が55℃
以上に保持されている場合は、遊離残留塩素の含有率について検査を省略することができる。
(4) 給湯栓から出る湯が分離気体によって白濁するような場合には、自動空気抜き弁の空気
排出口が詰まっていることが考えられる。
(5) レジオネラ属菌汚染が認められた場合の対策として、高濃度塩素により給湯系統内を一
時的に消毒する方法がある。 |
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)密閉式膨張水槽を設ける場合には、逃し弁を設けなければならない。
(2)逃し管(膨張管)は、給湯設備の安全装置である。
(3)銅管の線膨張係数は、ポリブテン管のそれより小さい。
(4)循環ポンプの脈動による騒音・振動の発生対策としてサイレンサを設置する場合には、ポンプの流入側に
設置する。
(5)耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の許容圧力は、使用温度が高くなると低下する。 |
給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)器具のワッシャには、細菌の繁殖を防止するために天然ゴムを使用する。
(2)第二種圧力容器は1年以内ごとに1回、定期自主検査を行う。
(3)給湯配管は1年に1回以上、給水系統配管の管洗浄方法に準じて洗浄を行うことが望ましい。
(4)給湯栓から出る湯が分離気体によって白濁する場合は、自動空気抜き弁の空気排出口が詰まっている可能性がある。
(5)簡易ボイラ、小型ボイラ以外のボイラは、1ヵ月以内ごとに1回、定期自主点検を行う。 |
雑用水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)地区循環方式の雑用水の利用により、下水道への負荷が軽減される。
(2) 排水再利用設備に流入する原水にし尿を含む雑用水は、残留塩素が基準値以上であれば散水用水に
利用できる。
(3)雑用水の原水は、年間を通じて安定して確保できる排水を優先する。
(4)竣工時に、雑用水を着色して通水試験を行い、上水の器具に着色水が出ないことを確認する。
(5)雑用水は、洗面器、手洗器等、誤飲・誤用のおそれがある器具に連結しない。 |
雑用水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)地区循環方式は、複数の建築物間で排水再利用設備を共同利用し、処理水を各建築物に送水して便所洗浄水
などに利用するものである。
(2)散水、修景又は清掃の用に供する雑用水に、し尿を含む原水として用いる場合にあっては、規定された水質基準に
適合する必要がある。
(3)雑用水受水槽は、耐食性及び耐久性のある材質のものを用いる。
(4)雨水利用設備における上水代替率とは、使用水量に対する雨水利用量の割合である。
(5)竣工時に、雑用水を着色して通水試験を行い、上水の器具に着色水が出ないことを確認する。 |
雨水利用設備の単位装置と維持管理項目との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
[単位装置] [維持管理項目]
(1)集水装置 ----- 屋根面の汚れの除去
(2)スクリーン ----- 固形物の除去
(3)ストレーナ ----- 逆洗洗浄装置の点検
(4)沈砂槽 ------ 空気供給量の調整
(5)ろ過装置 ----- 閉塞状況の点検 |
排水の水質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)浮遊物質とは、水中に懸濁している2mm以上の物質である。
(2)BODは、20℃、暗所、5日間で消費された溶存酸素量を表したものである。
(3)窒素化合物は、閉鎖性水域の富栄養化の原因物質の一つである。
(4)ノルマルヘキサン抽出物質は、主として比較的揮発しにくい油脂類などである。
(5)汚泥容量指標(SVI)は、活性汚泥の沈降性を表す指標である。 |
雑用水設備における塩素消毒効果に影響を及ぼす要因として、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)接触時間
(2)水温
(3)残留有機物質
(4)溶存酸素
(5)藻類の繁殖 |
排水トラップと阻集器に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)わんトラップ ----- サイホントラップに分類
(2)プラスタ阻集器 ---- プラスタ・貴金属の阻止・分離・収集
(3)雨水トラップ ----- ルーフドレインからの悪臭の防止
(4)オイル阻集器 ---- ガソリン及び油類の阻止・分類・収集
(5)ドラムドラップ ---- 非サイホントラップに分類 |
排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小100mmとする。
(2)敷地内排水設備における分流式排水方式では、汚水と雑排水を別々の系統で排除する。
(3)排水管に設置する掃除口の口径は、排水管径が100mm以下の場合には排水管と同一管径とする。
(4)排水槽の底部の勾配は、吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とする。
(5)通気立て管の下部は、最低部の排水横枝管より低い位置で排水立て管から取り出す。 |
排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)防水床用の排水トラップ -------- 水抜き孔を設置
(2)通気弁 --------------- 寒冷地の集合住宅の通気管に使用
(3)通気口の通気率 ----------- 通気口の開口面積/管内断面積
(4)即時排水型ビルピット設備 ------- 排水槽の悪臭防止に有効
(5)トラップの封水強度 ---------- 毛管現象発生時の封水の保持能力 |
衛生器具設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 小便器の排水状態は、6ヵ月に1回、定期に点検する。
(2) 浄化槽を設置している場合を除き、陶器製の大便器の底部の汚れは、スポンジに塩酸系洗剤を付けて洗い落とし、
十分に水洗いする。
(3) 洗面器のトラップの接合部の緩みの有無は、1年に1回、定期に点検する。
(4) わんトラップが設置されている流しは、清掃後にわんが装着されていることを点検する。
(5) 大便器の洗浄タンク内の汚れ状態は、6ヵ月に1回、定期に点検する。 |
排水通気設備の保守管理に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)高圧洗浄法 --- ------- 排水槽や排水管の清掃
(2)排水槽の開口部への防虫網の設置 ----- チョウバエ類の発生防止
(3)ちゅう房排水槽の排水ポンプ -- -------- フロートスイッチによる水位制御
(4)逆流防止弁 ---------- 排水通気管からの臭気の逆流防止
(5)ロッド法 ---------- 敷地排水管の清掃 |
排水通気設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)排水ポンプは、1ヵ月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上であることを確認する。
(2)グリース阻集器から発生する廃棄物は、一般廃棄物として処理する。
(3)通気管は、1年に1回、定期的に、系統ごとに異常がないかを点検・確認する。
(4)グリース阻集器は、1ヵ月に1回程度、槽内の底部、壁面等に付着したグリースや沈澱物を清掃する。
(5)水中ポンプのメカニカルシールは、1~2年に1回程度交換する。 |
排水通気設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)排水槽では、硫化水素の発生が原因となって、躯体部の一部が劣化する場合がある。
(2)飲食店などのグリース阻集器内で発生する廃棄物は、一般廃棄物として処理される。
(3)汚水槽の水位制御には、一般にフロートスイッチを用いる。
(4)排水槽の清掃は、酸素濃度を確認した後、硫化水素濃度が10 ppm以下であるかを確認してから作業を行う。
(5)掃除口には、容易にはずせるようにネジ部にグリースを塗っておく。 |
大便器と小便器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)大便器の洗浄タンク内の汚れの状態は、6ヵ月に1回、定期に点検する。
(2)JISでは、節水Ⅱ型の大便器の洗浄水量は6.5L以下としている。
(3)ロータンク内のボールタップは、止水機能を備えていなければならない。
(4)小便器のリップの高さとは、床面からあふれ縁までの垂直距離をいう。
(5)使用頻度が高い公衆便所用小便器の排水トラップは、小便器一体のものが適している。 |
ある建築物に接触ばっ気法を採用した処理対象人員1,000人程度の浄化槽を設置したい。
この浄化槽の設計条件に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) 汚泥濃縮槽からの脱離液の移送先を接触ばっ気槽とする。
(2) 流量調整槽の前段に微細目スクリーンを設ける。
(3) 沈殿槽で分離した上澄水は、消毒槽へ移送する。
(4) 汚泥濃縮槽の後段には、汚泥貯留槽を設ける。
(5) 2次処理では、生物膜法又は活性汚泥法による生物反応槽と沈殿槽とを組み合わせる。 |
厨房排水除害施設に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)生物処理法は、浮上分離法に比べて発生汚泥量が多い傾向にある。
(2)動植物油の除去が主な目的である。
(3)浮上分離法としては、一般的に加圧浮上法が用いられる。
(4)施設のコンクリート壁面などは、腐食対策が必要となる。
(5)施設から発生する汚泥は、産業廃棄物として処理する。 |
浄化槽法に規定する放流水の水質の技術上の基準に示されているBODの値として、正しいものは次のうちどれか。
(1)10mg/L以下
(2)20mg/L以下
(3)30mg/L以下
(4)60mg/L以下
(5)90mg/L以下 |
浄化槽の単位装置とその点検内容との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)流入管渠 --------- 異物などの付着状況
(2)嫌気ろ床槽 -------- 目詰まりの状況
(3)汚泥貯留槽 -------- スカムの貯留状況
(4)沈殿槽 ---------- 堆積汚泥の生成状況
(5)接触ぱっ気槽 ------- MLSS濃度 |
消防用設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)特定防火対象物で一定規模以上のものは、消防設備士又は消防設備点検資格者が点検する。
(2)消防の用に供する設備のうち、動力消防ポンプ設備は、1年に1回作動点検を行う。
(3)特定防火対象物における法定定期点検の結果とその不備に関する是正措置の報告は、1年に1回である。
(4)法定定期点検の内容は、作動点検、外観点検、機能点検、総合点検である。
(5)スプリンクラー設備については、ヘッドの変形や損傷を日常の点検項目とする。 |
清掃
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