2019年度 第1回 過去問セレクト模試
建築物環境衛生管理技術者試験
蚊の主要な発生源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)アカイエカは、下水溝や雨水ますに発生する。
(2)ヒトスジシマカは、人工容器や雨水ますに発生する。
(3)シナハマダラカは、水田や湿地帯に発生する。
(4)チカイエカは、浄化槽や湧水槽に発生する。
(5)コガタアカイエカは、海岸線近くの汽水域に発生する。 |
蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)排水槽内の成虫の発生状況は、粘着トラップによる捕獲数で調査する。
(2)浄化槽における浮遊粉剤処理は、成虫対策として効果的である。
(3)浄化槽の殺虫剤処理後も成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する。
(4)浄化槽内の防除効果は柄杓によりすくい取られた幼虫数によって判定可能である。
(5)乳剤に含まれる界面活性剤や有機溶剤は、浄化槽内の微生物に影響を及ぼすおそれがある。 |
ゴキブリの生態・習性として、最も不適当な項目は次のうちどれか。
(1)潜み場所をもつ
(2)完全変態
(3)夜間活動性
(4)集合性
(5)雑食性 |
ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ゴキブリは、部屋中を歩き回る習性があるので、殺虫剤の残留処理は部屋内部の前面に行わなくてはならない。
(2)7か所に3日間放置した粘着トラップに捕獲されたゴキブリの総数が200匹であった場合のゴキブリ指数は20である。
(3)食毒剤を配置する際、毒餌に殺虫剤を噴霧するとその効果が高まる。
(4)燻煙処理を効果的に行うためには、部屋の気密性を保ち、引出し、戸棚等の戸は開放して隅々まで薬剤がよく行き
わたるようにする。
(5)有機リン剤は、ゴキブリ類に対して追い出し効果を示す。 |
ダニの種類とその対策との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)ヒゼンダニ --------- 観葉植物の管理
(2)コナダニ類 --------- 保存食品の管理
(3)マダニ類 ----------- 犬などのペットの衛生管理
(4)ツメダニ類 ---------- ヒョウヒダニ類の発生予防
(5)トリサシダニ ------- 鳥の巣の除去 |
害虫とその発生場所との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)ヒトスジシマカ ----------- 雨水ます
(2)コナチャタテ類 ----------- 乾燥食品
(3)コナヒョウヒダニ ----------- 室内塵
(4)ホシチョウバエ ----------- 下水処理場の散水ろ床
(5)カツオブシムシ類 ---------- 調理室の生ごみ |
殺虫剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤を液化炭酸ガスに溶解した製剤がある。
(2)ペルメトリンを有効成分とするゴキブリ用の食毒剤がある。
(3)ジクロルボスを有効成分とする樹脂蒸散剤がある。
(4)プロペタンホスを有効成分とするマイクロカプセル(MC)剤がある。
(5)有機リン剤によりノックダウンした虫は、蘇生せずに死亡することが多い。 |
殺虫剤の有効成分や効力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) LC50は、50%致死濃度又は中央致死濃度を表す。
(2) プロペタンホスは、非対称型有機リン剤である。
(3) 殺虫剤に対する抵抗性は、何世代かにわたって殺虫剤に曝露されることによって発達する。
(4) 速効性が優れた殺虫剤は残効性に欠け、残効性が優れた殺虫剤は速効性に欠ける傾向がある。
(5) 粉剤は、水で希釈して残留噴霧処理に用いる。 |
ネズミの生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ネズミ類は、高圧変電器などを恐れずに近づき、停電の原因となる。
(2)ハツカネズミは、好奇心が旺盛で、トラップにかかりやすい。
(3)クマネズミは、警戒心が強く、毒餌の喫食性がドブネズミと比べて低い。
(4)ドブネズミは、屋外の植込みに巣を作ることが多く、下水道内部にも生息している。
(5)ドブネズミは、クマネズミと比べて運動能力に優れ、垂直な壁をのぼり室内に侵入することができる。 |
殺鼠剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)動物用医薬部外品であるブロマジオロン製剤は、建築物衛生法に基づく特定建築物内で使用できない。
(2)殺鼠剤で死亡したネズミが、ハエの発生源になることがある。
(5)全ての殺鼠剤は、経口的な取り込みにより効果が発揮される。
(4)第1世代の抗凝血性殺鼠剤は、速効性のものである。
(5)粉剤は、餌にまぶして毒餌を作製するのに使用することができる。 |
ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)捕獲効果を上げるため、餌をつけたうえで数日間はトラップが作動しないようにするなどの工夫をする。
(2)防鼠構造・工事基準案では、ドア周辺の隙間は2cm以内にすることとしている。
(3)喫食性のよい餌を確認するため、毒餌配置前の2~3日間は何種類かの餌材で予備調査を行う。
(4)目視により生息や活動の証跡を確認する調査方法がある。
(5)防除においては、餌を絶つこと、巣材料を管理することなどが重要である。 |
殺虫・殺鼠剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)衛生害虫用殺虫剤は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)の
規制に基づき、安全性、薬理、効力等の資料の審査により承認される。
(2)薬剤のヒトや動物に対する安全性は、毒性の強弱、摂取量、摂取機関等によって決まる。
(3)薬剤を実験動物に投与して求めたLD50値は、殺虫剤の急性毒性の評価基準となる。
(4)殺鼠剤の多くは、選択毒性が低く、ヒトに対しても強い毒性を示す成分が多い。
(5)殺虫製剤は、毒薬に該当する毒性値を示すものが多い。 |
防除に用いる機器類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1) ULV機は、高濃度の薬剤を少量散布する薬剤散布機である。
(2) ミスト機は、汚水槽、雑排水槽等の蚊やチョウバエの成虫の防除に多く使用される。
(3) 手動式の散粉機は、隙問や割れ目などの細かな部分に使用するときに便利である。
(4) 煙霧機よりも噴霧機の方が、噴射できる薬剤の粒径が小さい。
(5) ローラ式の粘着クリーナは、イエダニや室内塵性のダニなどの簡易的な調査に用いるこ
とができる。 |
ねずみ・昆虫等の防除作業における安全管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤は、魚毒性が高いものが多いので、魚を飼育している場所での使用は控える。
(2)殺虫剤の噴霧処理時には、活性炭入りの防毒マスクを着用する。
(3)乳剤や油剤を一定量以上保管する場合は、消防法に基づく少量危険物倉庫の届出が必要となる。
(4)殺虫剤の散布に際しては、遅くとも散布前日までにその内容を通知する。
(5)煙霧処理により、煙感知器が誤作動を起こすことがある。 |
衛生害虫や殺虫剤に関する次に記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)殺虫剤抵抗性は、同一の殺虫剤に曝露され続けることによって、1世代のうちに発達する。
(2)殺虫剤の基礎的な効力は、KT50、LD50、LC50等の数値で評価される。
(3)昆虫などに対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
(4)農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内での蚊の防除には使用できない。
(5)吸血害虫の中には、雌雄ともに吸血する種類がある。 |
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