2024年度 過去問セレクト模試

 3 空気環境の調整  (出題数45問) 

 問題46
下に示す湿り空気線図に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。



 (1)乾球温度14℃、相対湿度80%の空気を加熱コイルで25℃に温めると相対湿度は約40%となる。
 (2)乾球温度10℃、相対湿度80%の空気は、乾球温度22℃、相対湿度30%の空気より絶対湿度が高い。
 (3)乾球温度22℃、相対湿度60%の空気が表面温度15℃の窓ガラスに触れると結露する。
 (4)乾球温度19℃の空気が含むことのできる最大の水蒸気量は、0.010kg/kg(DA)より大きい。
 (5)露点温度10℃の空気は、乾球温度29℃において約30%の相対湿度となる。



 問題47
冬期における結露に関する次のア~ウの文章の[ ]内の語句のうち,最も不適当なものはどれか。

ア:通常,室内においては,空気中の絶対湿度の空間的な分布は[(1)比較的小さい]。そのため,局所的に温度が低い場所があると,
  その場所での飽和水蒸気庄が[(2)低下し],結果として結露が発生する。
イ:窓の[(3)アルミサッシ]や断熱材が切れている場所等で[(4)熱橋]を生じ,局所的に結露が発生しやすくなる。
ウ:内部結露を防ぐための方策としては,断熱層の[(5)室外側]に防湿層を設ける方法が一般的に採用される。

 (1)
 (2)
 (3)
 (4)
 (5)



 問題48
壁体の熱貫流率が4W/(m2・K)であるとき、室内温度が24℃、室外温度が4℃であった。この壁の室内側表面温度に、最も近いものは次のうちどれか。ただし、室内側熱伝達率を10W/(m2・K)、室外側熱伝達率を20W/(m2・K)とする。

 (1)8℃
 (2)12℃
 (3)14℃
 (4)16℃
 (5)20℃



 問題49
一辺が3mの正方形の壁材料を組み合わせて立方体の室を作り、日射が当たらない条件で床面が地表面から浮いた状態で固定した。床と天井を含む壁材料の熱貫流抵抗を0.4(m2・K)/W、隙間換気は無視できるとし、外気温度が10℃の条件下で内部を1,620Wで加熱した。
十分に時間が経過した後の室内空気温度として、最も適当なものは次のうちどれか。



 (1)12℃
 (2)22℃
 (3)28℃
 (4)32℃
 (5)40℃


 問題50
流体力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)円形ダクトの圧力損失は、ダクト長さに比例し、ダクト直径に反比例する。
 (2)動圧は、速度の2乗と流体の密度に比例する。
 (3)開口部の通過流量は、開口部の面積と流量係数に比例し、圧力差の平方根に比例する。
 (4)位置圧は、高さの2乗に比例する。
 (5)ダクトの形状変化に伴う圧力損失は、風速の2乗と形状抵抗係数に比例する。


 問題51
空気の流動に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)吸込気流では,吹出気流と同様に,吸込みの影響が遠方まで及ぶ。
 (2)自由噴流の中心軸速度が一定速度まで低下する距離を,到達距離と呼ぶ。
 (3)自由噴流は,吹出口付近では中心軸速度がそのまま維持される。
 (4)自由噴流では,吹出口から離れた中心軸速度が,距離に反比例して減衰する領域がある。
 (5)吸込気流には,吹出気流のような強い指向性はない。


 問題52
流体の基礎に関する次の文章の[  ]内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。

摩擦のないダクト中を進む流れを考え、流れの上流側にA断面、下流側にB断面をとる。ダクト内の流管の二つの断面A、Bにおける流れの力学的エネルギーの保存を仮定すると次のようなベルヌーイの定理を表す式が得られる。
 ただし、ρ:密度  a:「 ア 」  b:「 イ 」  g:重力加速度  c:「 ウ 」とする。 



 (1)(ア)速度  (イ)静圧  (ウ)高さ
 (2)(ア)速度  (イ)動圧  (ウ)高さ
 (3)(ア)高さ  (イ)静圧  (ウ)速度
 (4)(ア)静圧  (イ)高さ  (ウ)速度
 (5)(ア)動圧  (イ)高さ  (ウ)速度


 問題53
平成14年に厚生労働省が公表した「分煙効果判定基準策定検討会報告書」による、分煙に関する次の文章の[  ]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。

[ (1)局所換気 ] により、たばこ煙中の粒子状及びガス状汚染物質の漏れ出しが隣室にないようにするため、非喫煙場所から喫煙場所方向に一定の空気の流れ( [ (2)0.1m/s以上 ] )があることを判定の基準として提案している。また同時に、喫煙場所と非喫煙場所との境界においてデジタル粉じん計を用いて経時的に [ (3)浮遊粉じん濃度 ] の変化を測定し、漏れ状態を確認する。さらに、喫煙場所内の浮遊粉じん濃度は、 [ (4)0.15mg/m3以下 ] であること、一酸化炭素濃度が、 [ (5)10ppm以下 ] であることを確認する。

 (1)
 (2)
 (3)
 (4)
 (5)


 問題54
室内におけるホルムアルデヒドの発生源のうち、最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)ユリア樹脂系接着剤
 (2)パーティクルボード
 (3)家具
 (4)コンクリート
 (5)喫煙


 問題55
揮発性有機化合物(VOCs)と室内での主な発生源との組合せとして,最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)アセトアルデヒド --- コンクリート
 (2)ホルムアルデヒド --- 接着剤
 (3)エチルベンゼン --- 塗料
 (4)クロルピリホス --- 防蟻剤
 (5)フタル酸ジ-2-エチルへキシル --- プラスチックの可塑剤


 問題56
空気汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、ホルムアルデヒドの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。

ア.常温で無色の刺激臭を有する気体である。
イ.ヒトに対して発がん性がある。
ウ.一酸化窒素と結合して二酸化窒素と酸素を生成する。
エ.非水溶性である。

 (1)アとイ
 (2)アとウ
 (3)アとエ
 (4)イとウ
 (5)イとエ


 問題57
アレルゲンの微生物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)学校保健安全法の学校環境衛生基準には、ダニ又はダニアレルゲンの基準が含まれている。
 (2)ウイルスは、平常時の微生物汚染問題の主な原因であり、環境微生物として捉えられる。
 (3)クラドスポリウムは、アレルギー症状を引き起こす原因の一つである。
 (4)スギ花粉の除去にエアフィルタが有効である。
 (5)日本国民の約半分は、何らかのアレルギーに罹患している。


 問題58
浮遊粒子の動力学的性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  (1)抵抗係数は、ストークス域ではレイノルズ数に反比例する。
  (2)電荷をもつ粒子の電気移動度は、粒子の移動速度と電界強度の積である。
  (3)球形粒子の拡散係数は、、粒径に反比例する。
  (4)沈着速度は、単位時間当たりの沈着量を気中濃度で除した値である。
  (5)球形粒子の重力による終末沈降速度は、粒径の二乗に比例する。


 問題59
空気調和に関する用語として、最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)顕熱比
 (2)熱水分比
 (3)ブリージング
 (4)コンタクトファクタ
 (5)混合損失


 問題60
湿り空気線図(h-Ⅹ線図)を用いて相対湿度を求める場合に必要となる項目の組合せとして,最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)乾球温度と湿球温度
 (2)湿球温度と絶対湿度
 (3)比エンタルピーと乾球温度
 (4)露点温度と比エンタルピー
 (5)水蒸気分圧と露点温度


 問題61
建築物の熱負荷に関する組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。

 (1)壁体からの通過熱負荷-------顕熱負荷
 (2)人体による室内発熱負荷-------顕熱負荷
 (3)ガラス窓からの通過日射熱負荷-------顕熱負荷と潜熱負荷
 (4)外気負荷-------顕熱負荷
 (5)照明による室内発熱負荷-------顕熱負荷と潜熱負荷


 問題62
熱源方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)電動冷凍機+ボイラ方式は、冷熱源として電動機駆動の冷凍機と、温熱源としてボイラを用いたものである。
 (2)吸着冷凍機は、比較的高温度の温水を加熱源としており、高い成績係数を得ることが可能である。
 (3)ヒートポンプ方式には、ガスエンジン駆動のヒートポンプがあり、エンジン排熱を暖房熱源に利用することが
   可能である。
 (4)吸収冷凍機+蒸気ボイラ方式は、年間を通じてガス又は油が使用され、冷熱源は冷水、温熱源は蒸気である。
 (5)コージェネレーション方式では、高いエネルギー利用効率を得るために、燃焼排熱の有効活用が重要である。


 問題63
個別方式の空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)水熱源ヒートポンプ方式のパッケージ型空調機は、圧縮機を内蔵するため騒音源として注意が必要である。
 (2)分散設置型空気熱源ヒートポンプ方式には、電動のヒートポンプ(EHP)の他に、ガスエンジン駆動の
   ヒートポンプ(GHP)がある。
 (3)ビル用マルチパッケージとは、1台の室外機に複数の室内機を接続するタイプである。
 (4)ビル用マルチパッケージには、同一室外機系統でも室内機ごとに冷暖房が選択できる冷暖房同時型という
   タイプがある。
 (5)空気熱源ヒートポンプは、冷房時にデフロスト運転(除霜運転)による効率低下が発生することがある。


 問題64
乾球温度26.0℃,絶対湿度0.0105kg/kg(DA)の空気1000kg/hと,乾球温度34.4℃,絶対湿度0.0194kg/kg(DA)の空気500kg/hを混合した場合の空気について,乾球温度と絶対湿度との組合せとして,最も適当なものは次のうちどれか。

 (1)乾球温度[℃]:28.8 絶対湿度[kg/kg(DA)]:0.0135
 (2)乾球温度[℃]:28.8 絶対湿度[kg/kg(DA)]:0.0164
 (3)乾球温度[℃]:30.2 絶対湿度[kg/kg(DA)]:0.0150
 (4)乾球温度[℃]:31.6 絶対湿度[kg/kg(DA)]:0.0135
 (5)乾球温度[℃]:31.6 絶対湿度[kg/kg(DA)]:0.0164


 問題65
冷凍機に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)スクロール圧縮機は、渦巻き状の固定スクロールと渦巻き状の旋回スクロールの旋回により冷媒を圧縮する。
 (2)スクリュー圧縮機を用いた冷凍機は、スクロール圧縮機を用いたものより、冷凍容量が大きい。
 (3)吸収冷凍機は、都市ガスを使用するので、特別な運転資格が必要である。
 (4)遠心圧縮機は、容積式圧縮機と比較して、吸込み、圧縮できるガス量が大きい。
 (5)シリカゲルやゼオライト等の固体の吸着剤を使用した吸着冷凍機は、高い成績係数を得ることができない。


 問題66
冷凍機に用いられる冷媒とオゾン破壊係数(ODP)との組合せとして、最も不適当なも
 のは次のうちどれか。

   〔冷媒〕        〔オゾン破壊係数〕
 (1)Rll(CFC) ------- 1
 (2)R32(HFC) ------ 0.055
 (3)R123(HCFC) ----- 0.02
 (4)R717(NH3) ------ 0
 (5)R744(CO2) ------ 0


 問題67
加湿装置の基本構造と加湿方式の関係に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)滴下式 --- 水噴霧方式
 (2)赤外線式 --- 蒸気吹出方式
 (3)超音波式 --- 水噴霧方式
 (4)電極式 --- 蒸気吹出方式
 (5)透湿膜式 --- 気化方式


 問題68
空気調和設備の各種熱源方式の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)コージェネレーション方式は、電力需要を主として運転することにより最も高いエネルギー利用効率が得られる。
 (2)ガスエンジンヒートポンプ方式は、エンジン排熱を有効利用することができるため、寒冷地における暖房熱源に
   適している。
 (3)蓄熱システムは、電力負荷平準化や熱源装置容量削減に効果がある。
 (4)水熱源方式のヒートポンプは、地下水や下水熱等の未利用エネルギー利用に適している。
 (5)地域冷暖房システムは、地域での熱源集約化や集中管理化のメリットがある。


 問題69
冷却塔に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)開放型冷却塔の水質管理として,強制的な循環水ブロー及び補給,薬品による水処理等が必要である。
 (2)密閉型冷却塔は,電算室やクリーンルーム系統用に採用されることが多い。
 (3)開放型冷却塔は通風抵抗が大きいため,密閉型冷却塔よりも大きな送風機動力が必要である。
 (4)開放型冷却塔と外気収入口との距離は,10m以上とする。
 (5)開放型冷却塔では白煙防止対策として,冷却塔の壁面に熱交換器を設置して外気を加熱する方法がある。


 問題70
ダクト及びその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)低圧ダクトの流速範囲は、15m/s以下である。
 (2)厨房フードなどには、ステンレス鋼板が利用される。
 (3)グラスウールダクトには、ダクト系の騒音に対する消音効果が期待できる。
 (4)防火ダンパの羽根及びケーシングは、、一般に1.5mm以上の鋼板で作成される。
 (5)暖房排気ダクト用防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、280℃である。


 問題71
ダクトとその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)グラスウールダクトは、消音効果がある。
 (2)低圧ダクトとは、常用圧力が-490~+490Paの範囲で用いられるダクトをさす。
 (3)亜鉛鉄板ダクトでは、一般に板厚が0.5~1.2mmのものが用いられる。
 (4)ダクトと吹出口を接続する際に、位置調整が必要となる場合、フレキシブル継手が用いられる。
 (5)防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で120℃である。


 問題72
除湿装置に関する次の文章の[]内に入る語句の組合せとして,最も適当なものはどれか。 

冷却除湿方式は,空気を冷却し[ ア ]温度以下にして水蒸気を凝縮分離する方法で,吸収式除湿方式は,塩化リチウムなど吸湿性の[ イ ]液体吸収剤に水蒸気を吸収させて除湿し,吸着式除湿方式は,[ ウ ]などの個体吸着剤に水蒸気を吸着させて除湿する方式である。

 ア  イ  ウ
1 露点 低い ポリ塩化ビニル
2 露点 高い ポリ塩化ビニル
3 露点 高い シリカゲル
4 室内 低い シリカゲル
5 室内 高い ポリ塩化ビニル


 問題73
吹出口に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

 (1)ふく流吹出口は、他の吹出口に比べて誘引効果が高く、温度差や風量が大きくても居住域にコールドドラフトが
   生じにくい。
 (2)軸流吹出口の吹出気流は、拡散角度が大きく、到達距離が短いのが特徴である。
 (3)線状吹出口は、主にインテリアゾーンの熱負荷処理用として設置されることが多い。
 (4)面状吹出口は、放射冷暖房の効果が期待できない。
 (5)線状吹出口は、吹出し方向を調整できない。


 問題74
空気調和設備の配管・ポンプに関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)伸縮継手 ------ 振動防止対策
 (2)容積型ポンプ ----- 歯車ポンプ
 (3)ポンプの特性極性 --- 全揚程
 (4)蒸気トラップ ----- 凝縮水の分離
 (5)キャビテーション ---- 吐出量の低下、揚水不能


 問題75
環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)グローブ温度計は、室内気流速度が小さくなるにつれ、平均放射温度に近づく傾向にある。
 (2)ピトー管による風速測定では、ベルヌーイの式を用いて流速を算出する。
 (3)アスマン通風乾湿計の湿球温度は、一般に乾球温度より低い値を示す。
 (4)バイメタル式温度計は、2種類の金属の導電率の差を利用している。
 (5)超音波風速計は、超音波の到達時間と気流との関係を利用している。


 問題76
空気調和設備のポンプ・配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)ポンプの損失水頭は、管内流速の2乗に比例する。
 (2)片吸込み渦巻きポンプは、ターボ型ポンプに分類される。
 (3)歯車ポンプは、油輸送などの粘度の高い液体の輸送用途に用いられることが多い。
 (4)ポンプの急停止による水撃作用を防止するには、緩閉式逆止め弁を用いる方法がある。
 (5)キャビテーションとは、流量と圧力の周期的な変動が続き運転が安定しない現象をいう。


 問題77
空気調和設備の配管とポンプに関する語句の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

 (1)伸縮継手-----温度変化による配管応力の吸収
 (2)キャビテーション-----吐出量の低下
 (3)サージング-----有効吸込みヘッド(NPSH)
 (4)配管系の抵抗曲線-----全揚程
 (5)水撃作用-----衝撃音の発生


 問題78
環境要素とその測定法との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)オゾン --------- 検知管法
 (2)酸素 ---------- ポーラグラフ方式
 (3)硫黄酸化物 ------- 溶液導電率法
 (4)二酸化炭素 ------- 非分散型紫外線吸収法
 (5)一酸化炭素 ------- 定電位電解法


 問題79
環境要素の測定に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)微生物の間接測定法には,核酸増幅法がある。
 (2)酸素の測定には,ガルバニ電池方式がある。
 (3)花粉の測定には,培養法がある。
 (4)オゾンの測定には,吸光光度法がある。
 (5)イオウ酸化物の測定には,溶液導電率法がある。


 問題80
ホルムアルデヒド測定法として、最も不適当なものはどれか。

 (1)DNPHカートリッジ捕集-HPLC法
 (2)検知管法
 (3)定電位電解法
 (4)電気化学的燃料電池法
 (5)光散乱法


 問題81
空気調和・換気設備の維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)異常の兆候は、それ自体を測定することは難しく、振動などのパラメータから推定する。
 (2)予防保全とは、故障発生時に、他の部分への影響を防止するため、当該部分を速やかに修復する方法である。
 (3)熱源設備は重要機器として、点検レベルを高く設定する。
 (4)点検業務は、法定点検業務及び設備機能維持のために行われる任意点検業務に区分される。
 (5)空気調和・換気設備のリニュアールまでの使用期間は20~30年となる場合が多い。


 問題82
揮発性有機化合物(VOCs)測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)VOCsの採取には、アクティブサンプリング法とパッシブサンプリング法がある。
 (2)固相捕集・加熱脱着一GC/MS法では、前処理装置により脱着操作を行う。
 (3)固相捕集・溶媒抽出-GC/MS法では、加熱脱着法に比べ、測定感度は落ちる。
 (4)TVOC(TotalVOC)を測定する装置では、方式によらず各VOCに対して同じ感度である。
 (5)TVOCは、GC/MSによりヘキサンからヘキサデカンの範囲で検出したVOCsの合計である。


 問題83
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)音速は、波長を周波数で除して求められる。
 (2)A特性音圧レベルとは、人間の聴覚の周波数特性を考慮した騒音の大きさを表す尺度である。
 (3)音に対する人間の感覚量は、音の強さの対数で表される。
 (4)純音の瞬時音圧は、単一の正弦関数で表される。
 (5)面音源であっても、音源から十分離れた場所では、点音源に対する減衰特性を示す。


 問題84
振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)空気調和機による振動は、定常的で変動が小さい。
 (2)風による建物の振動は、不規則である。
 (3)環境振動で対象とする周波数の範囲は、鉛直方向の場合、1~80Hzである。
 (4)不規則かつ大幅に変動する振動のレベルは、時間率レベルで表示する。
 (5)防振溝は、溝が深いほど、また、溝が振動源に近いほど効果が大きい。


 問題85
音・振動環境に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)立位,座位では聞こえなくても,寝た場合に,骨伝導で固体伝搬音が感知されることがある。
 (2)ポンプに接続された管路系で発生する騒音は,空気伝搬音である。
 (3)空気伝搬音を低減するためには,窓,壁,床等の遮音などが必要であるのに対し,固体伝搬音は,振動源の
   発生振動低減や防振対策が重要である。
 (4)外部騒音が同じ場合,コンサートホール・オペラハウスより,録音スタジオの方が高い遮音性能が求められる。
 (5)床スラブ厚が薄い機械室に隣接する居室の振動対策としては,設備機器などの防振支持が重要である。


 問題86
床衝撃音に関する次の文章の[  ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。

 軽量床衝撃音は、[ ア ]ときに発生し、[ イ ]に主な成分を含む。対策としては[ ウ ]が効果的である。

      ア            イ         ウ
(1) 人が床上で飛び跳ねたりした   高周波数域   柔らかい床仕上げ材
(2) 人が床上で飛び跳ねたりした   低周波数域   柔らかい床仕上げ材
(3) 食器を落とした         高周波数域   床躯体構造の質量増加
(4) 食器を落とした         高周波数域   柔らかい床仕上げ材
(5) 食器を落とした         低周波数域   床躯体構造の質量増加


 問題87
遮音と振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)道路交通による振動は、不規則に起こり、変動が大きい。
 (2)隔壁を介する2室間の遮音性能は、受音室の吸音力が大きいほど高くなる。
 (3)カーペットや畳等を敷いても、重量床衝撃音はほとんど軽減できない。
 (4)床衝撃音に関する遮音等級のLr値は、値が大きい方が、遮音性能が高いことを表す。
 (5)コインシデンス効果により、壁面の透過損失は減少する。


 問題88
ある部屋の作業面の必要照度が7501Ⅹであった。ランプ1本当たりの光束が3,000 lmの
ランプの必要灯数として、最も近いものは次のうちどれか。
  ただし、その部屋の床面積は100m2、照明率を0.6、保守率を0.75とする。

  (1)15灯
  (2)25灯
  (3)34灯
  (4)42灯
  (5)56灯


 問題89
照明施設の保守に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)照明器具の保守率は、照明施設の管理状況によらず、光源、照明器具の性能のみで決まる。
 (2)LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が同じであれば、露出形と完全密閉形の設計光束維持率は同等である。
 (3)既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管形LEDランプで代替する場合、適切なランプと照明器具の組合せで
   ないと、照明器具の燃損や火災を招くおそれがある。
 (4)光源の交換と清掃の時期を合理的に組み合わせることが、所要照度の維持にとって望ましい。
 (5)JISC-8105-1によれば、照明器具の適正交換の目安は、累積点灯時間30,000時間としている。


 問題90
近年の建築物管理の変化要因とその対処方策との組合せとして,最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)高齢・要援護者需要増 --- ユニバーサル化
 (2)危機・BCP --- 自家発電の導入
 (3)節電・省エネルギー化 --- 高効率機器の選択
 (4)降雨集中 --- 排水・水防対策の強化
 (5)空調・換気のパーソナル化 --- 空間環境の均一化
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 解答
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