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 2 建築物の環境衛生  (出題数25問) 

 問題21
環境基本法で定める環境基準に関する次の条文の[  ]に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び [  ア  ] に係る環境上の条件について、それぞれ、 [  イ  ] を保護し、及び [  ウ  ] を保全する上で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。」

    ア       イ         ウ
 (1)騒音 ------ 生態系 ------ 自然環境
 (2)温暖化 ----- 人の健康 ----- 国土
 (3)騒音 ------ 人の健康 ----- 生活環境
 (4)海洋の汚染 --- 文化的な生活 --- 生活環境
 (5)海洋の汚染 --- 生態系 ------ 国土





 問題22
作業区分とその例との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。なお、単位のm2は体表面積である。

        作業区分             例
 (1)安静(平均代謝率65W/m2) ------ 仰臥位(仰向け)
 (2)低代謝率(平均代謝率100W/m2) ----- 軽い作業
 (3)中程度代謝率(平均代謝率165W/m2) --- のこぎりをひく
 (4)高代謝率(平均代謝率230W/m2) ----- コンクリートブロックを積む
 (5)極高代謝率(平均代謝率290W/m2) ---- 階段を上る
  (平均代謝率の数値は、ISO7243、JIS8504による。)





 問題23
温熱環境指数に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)黒球温度は、熱放射と対流に関わる温度の測定に用いられる。
 (2)湿球黒球温度(WBGT)は、屋内外における暑熱作業時の暑熱ストレスを評価するために使用されている。
 (3)有効温度は、湿度100%で無風の部屋の気温に等価な環境として表す主観的経験指数である。
 (4)標準新有効温度は、気温、湿度、風速、熱放射、着衣量、代謝量の6要素を含んだ温熱環境の指標である。
 (5)不快指数は、気温に関係なく用いられる指標である。





 問題24
熱中症予防の指標となる暑さ指数(WBGT)に関する次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして,正しいものはどれか。 

暑さ指数(WBGT)は,屋内や屋外で太陽照射のない場合,0.7TA+0.3TBで求められる。 ただし,TAは[ ア ],TBは[ イ ]である。

    ア      イ
 (1)黒球温度  湿球温度
 (2)湿球温度  乾球温度
 (3)湿球温度  黒球温度
 (4)乾球温度  黒球温度
 (5)乾球温度  湿球温度





 問題25
エネルギー代謝に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)基礎代謝とは、早朝覚醒後の空腹時仰臥の姿勢におけるエネルギー代謝のことである。
 (2)睡眠時代謝量は、基礎代謝量より高い。
 (3)安静時代謝量は、基礎代謝量よりおよそ20%高い。
 (4)熱産生は、主に摂取した食物の代謝による化学的エネルギーに由来する。
 (5)体温は、熱産生と熱放射のバランスにより一定に保たれている。





 問題26
高温障害の種類とその特徴に関する組合せとして、最も不適当なものはどれか。

 (1)熱中症 ----- 暑熱障害による症状の総称
 (2)熱失神 ----- 血圧の上昇
 (3)熱けいれん --- 低ナトリウム血症
 (4)熱疲労 ----- 脱水
 (5)熱射病 ----- 中枢神経機能の異常





 問題27
湿度・加湿に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)高湿度では,風邪などの呼吸器疾患に罹患しやすくなる。
 (2)高湿度では,結露しカビやダニが発生する。
 (3)低湿度では,静電気が発生しやすくなる。
 (4)低湿度では,ほこりが飛散しやすくなる。
 (5)水に混入した真菌が,加湿の過程でエアロゾルとして放出されることがある。





 問題28
アスベストに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)合成された化学物質である。
 (2)胸膜中皮腫の潜伏期間の多くは、20~50年である。
 (3)吸引すると肺の線維化を生じさせる。
 (4)肺がんに対して、アスベストばく露と喫煙の相乗作用が示唆されている。
 (5)中皮腫や肺がんの発症の危険度は、アスベストの累積ばく露量が多いほど高くなる。





 問題29
たばこに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)喫煙により、肺気腫のリスクが増大する。
 (2)受動喫煙により、小児の呼吸器系疾患のリスクが増加する。
 (3)副流煙は、喫煙者が吐き出す煙のことである。
 (4)妊娠中の喫煙により、低出生体重児の頻度が高くなる。
 (5)主流煙と副流煙の組成は異なる。





 問題30
室内に存在する汚染物質とその健康障害の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

 (1)細菌 -------- 慢性閉塞性肺疾患
 (2)たばこ煙 ------ 喉頭癌
 (3)ハウスダスト ----- 慢性鼻炎
 (4)真菌 -------- アスペルギルス症
 (5)ホルムアルデヒド --- シックハウス症候群





 問題31
ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)常温では気体として存在する。
 (2)酸化力が強い。
 (3)水ヤアルコールに溶けやすい。
 (4)たばこ煙中に存在する。
 (5)粘膜に対する刺激が強い。





 問題32
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)聴力レベルがプラスの値は、基準値よりも聴力が良いことを意味する。
 (2)音の感覚の受容器である耳は、外耳、中耳、内耳に分けられる。
 (3)聴覚の刺激となる音には、頭蓋骨を伝わる音が含まれる。
 (4)音の大きさを評価する尺度として、聴覚系の周波数特性で補正したA特性音圧レベルがある。
 (5)聴力レベルのスクリーニングとして、職場の定期健康診断では1,000Hzと4,000Hzの聴力レベルが測定される。





 問題33
JISによる安全色の意味とその色の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

 (1)防火 ----- 赤
 (2)注意警告 --- 黄赤
 (3)安全状態 --- 緑
 (4)誘導 ----- 黄
 (5)放射能 ---- 赤紫





 問題34
振動に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。

 (1)全身振動の知覚は,内耳の前庭器官と三半規管が関係している。
 (2)振動の知覚は,皮膚,内臓,関節等,全身に分布する運動神経末端受容器によりなされる。
 (3)全身振動の大きさの感覚は,振動継続時間によって異なる。
 (4)振動レベルの単位は,dB(デシベル)である。
 (5)自ろう病は,手持ち振動工具による指の血行障害である。





 問題35
赤外線の作用による疾患に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

 (1)熱中症
 (2)皮膚癌
 (3)無精子症
 (4)白血病
 (5)急性角膜炎





 問題36
放射線の健康影響のうち、晩発影響として最も不適当なものはどれか。

 (1)白血病
 (2)胎児の障害
 (3)白内障
 (4)脱毛
 (5)甲状腺癌





 問題37
電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)レーザー光線には可視光のレーザーの他、赤外線や紫外線のレーザーがある。
 (2)溶接作業で発生する電気性眼炎は紫外線による。
 (3)赤外線は白内障の原因となる。
 (4)マイクロ波の主な用途の一つとして、家庭用電子レンジがある。
 (5)可視光線の波長は赤外線より長い。





 問題38
電場・磁場・電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  (1)電磁波は真空中も空気中も光速で伝わる。
  (2)高エネルギーであるⅩ線、γ線は電離作用をもつ。
  (3)電場と磁場の振動が伝播する波動の総称を電磁波という。
  (4)光を波長の長さ順に並べると、紫外線が一番長く、その次が可視光線で、赤外線が一番短い。
  (5)静電場は、電撃や皮膚がチリチリする不快感をもたらすことがある。





 問題39
赤外線及び紫外線の健康影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 (1)赤外線は熱中症の原因となる。
 (2)赤外線はビタミンDの形成を促す。
 (3)紫外線曝露により、角膜炎が起こる。
 (4)紫外線のうち、UV―Cはオゾン層に吸収される。
 (5)紫外線のUV―Bは、エネルギ―が強く肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こし、皮膚がんのリスクを上昇する。





 問題40
環境基本法における水質汚濁に係る環境基準において、公共用水域から検出されないこととされているものは次のうちどれか。

 (1)カドミウム
 (2)PCB
 (3)砒素
 (4)ベンゼン
 (5)鉛





 問題41
自然界に排出されると、生物濃縮によりヒトの健康に影響を及ぼす物質は次のうちどれか。

 (1)四塩化炭素
 (2)シアン化合物
 (3)鉛
 (4)有機水銀
 (5)六価クロム





 問題42
次の感染症のうち、主に空気を介して感染するものはどれか。

 (1)デング熱
 (2)B型肝炎
 (3)ペスト
 (4)日本脳炎
 (5)麻しん





 問題43
感染症法に基づく感染症の類型のうち,1類,2類,3類全てに実施される措置として,最も不適当なものは次のどれか。

 (1)健康診断受診の勧告
 (2)就業制限
 (3)死体の移動制限
 (4)入院勧告
 (5)積極的疫学調査



 問題44
主にヒト-ヒト感染によって感染が拡大する感染症は次のうちどれか。

 (1)マイコプラズマ肺炎
 (2)デング熱
 (3)発疹チフス
 (4)レプトスピラ症
 (5)ジカウイルス感染症





 問題45
5%溶液として市販されている次亜塩素酸ナトリウム16mLに水を加え、およそ20mg/Lの濃度に希釈するときに加える水の量として、最も近いものは次のうちどれか。

 (1)0.8L
 (2)3.2L
 (3)4L
 (4)32L
 (5)40L



問題46~問題90