2023年過去問セレクト模試 |
4 構造概論 (出題数15問) |
問題91 |
太陽放射に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。 (1)太陽位置は,太陽の方位角と,高度から求めることができる。 (2)直連日射と天空日射は,短波長放射と呼ばれる。 (3)UV-A,UV-B,UV-Cと称される紫外線のうち,波長が最も短いのはUV-Aである。 (4)太陽定数とは,大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。 (5)紫外線(ドルノ線)は,体内でどタミンDを生成する作用がある。 |
問題92 |
東京において、建築物の晴天日における日射・日照に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)夏至の日の日積算日射量は、南向き鉛直壁面よりも東・西向き鉛直壁面の方が多い。 (2)冬至の日に日積算日射量は、南向き壁面よりも水平面の方が多い。 (3)南向き鉛直壁面が受ける日積算日射量は、夏至の日よりも冬至の日の方が多い。 (4)夏至の日の可照時間は、一年を通じて最も長い。 (5)夏至の日の正午における方位別日射受熱量は、水平面が他の鉛直壁面に比べて最も多い。 |
問題93 |
鉄筋コンクリート構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)モルタルは、砂、セメント、水を練り混ぜたものである。 (2)梁のあばら筋は、一般に135°以上に曲げて主筋に定着させる。 (3)柱の帯筋は、主にせん断力に対して配筋される。 (4)柱の小径は、構造耐力上主要な支点間の1/15以上とする。 (5)直接土に接する床において、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、3cm以上としなければならない。 |
問題94 |
建築士法で定義している設計図書に含まれないものは、次のうちどれか。 (1)建具表 (2)仕上表 (3)配置図 (4)面積表 (5)現寸図 |
問題95 |
建築物の荷重あるいは構造力学に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。 (1)等分布荷重の作用する単純梁のせん断力は,梁中央で最も大きい。 (2)積載荷重には,物品の重量が含まれる。 (3)柱を構造計算する場合の積載荷重は,地震力を計算する場合の積載荷重より大きく設定されている。 (4)トラス構造の部材に生じる応力は,主に軸力である。 (5)一般区域における積雪荷重は,積雪量1cmごと1m2につき20N以上として計算される。 |
問題96 |
建築物の荷重又は構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)床の構造計算をする場合、事務室の積載荷重は、住宅の居室の積載荷重より小さく設定されている。 (2)積雪荷重は、作用時間により常時荷重(長期)と非常時荷重(短期)に分類される。 (3)曲げモーメント荷重は、部材のある点を湾曲させようとする荷重である。 (4)単純支持形式において、部材の一端は回転端、もう一端は移動端で支持されている。 (5)トラス構造の部材の接点は、ピン接点として取り扱われる。 |
問題97 |
建築材料の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)木材の熱伝導率は、コンクリートに比べて大きい。 (2)Low-Eガラスは、ガラス表面に特殊金属膜をコーティングしたものである。 (3)鉄鋼の線膨張係数は、コンクリートとほぼ等しい。 (4)ステンレス鋼は、鉄にクロム、ニッケル等を含む特殊鋼である。 (5)アルミ材は軽いので、カーテンウォールに用いられる。 |
問題98 |
建築材料の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)木材の気乾状態の含水率は、25~30%である。 (2)木材の引火点は、240~270℃程度である。 (3)高強度鋼は、軟鋼より伸びが小さい。 (4)鋼材のヤング係数は、鋼材の種類にかかわらずほぼ一定である。 (5)強化ガラスは、一般板ガラスに特殊な熱処理を施し、表面に圧縮応力を生じさせたものである。 |
問題99 |
建築設備に関する次の記述のうち,最も適当なものはどれか。 (1)常時遠隔監視・管理が行われているエレベータは,所有者による特定行政庁への定期点検報告は不要である。 (2)都市ガスの保守管理において,配管,ガス栓,ガス漏れ警報器の日常点検は,ガス設備の所有者又は使用者が行う必要がある。 (3)分散電源システムとは,商用電源が止まった場合においても給電できる自家発電設備や蓄電池で構成されるシステムのことである。 (4)建築物の不動産価値を評価するためのデューデイリジュンスにおいては,建物の躯体・設備の現況が重要で, 維持管理状態や稼働状況の記録は不要である。 (5)ESCO(EnergyServiceCompany)事業のシェアード・セービング方式とは,顧客が自己投資により設備機器を導入し, ESCO事業者が削減効果を保証する方式である。 |
問題100 |
建築物の電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)実効値100Vの交流電圧は、ピーク時の電圧が約140Vである。 (2)受変電設備の容量は、建築物内部の電気設備の負荷合計に利用率を乗じて求める。 (3)電線の配電距離が長くなると、電圧の低下を招くことがある。 (4)磁束密度は、電流の強さとコイルの巻き数との積に比例する。 (5)電気事業法に規定される電圧種別のうち特別高圧に区分されるのは、交流にあっては600Vを 超えるものである。 |
問題101 |
都市ガスとLPガスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)都市ガスの低位発熱量とは、水蒸気の潜熱を含む場合の発熱量のことである。 (2)LPガスは常温・常圧では気体であるが、加圧や冷却により液化して貯蔵・運搬される。 (3)都市ガスの大半は、天然ガスを主原料にしている。 (4)都市ガス及びLPガスは、いずれも臭いがほとんどないガスであるため付臭剤が添加されている。 (5)ガスの比重については、13Aの都市ガスは空気より軽く、LPガスは空気より重い。 |
問題102 |
建築物の消防用設備に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)煙感知器は、熱感知器に比べ火災の検知が早く、アトリウムや大型ドームのような大空間での火災感知に適している。 (2)差動式熱感知器は、定めらえた温度を一定時間以上超え続けた場合に作動する。 (3)小規模社会福祉施設では、上水道の給水管に連結したスプリンクラ設備の使用が認められている。 (4)ハロゲン化物消火設備は、負触媒作用による優れた消火効果があり、コンピュータルーム、図書館など水害被害が 懸念される用途の空間で普及している。 (5)排煙設備は、消防法施行令に定めるところの消防の用に供する設備に含まれる。 |
問題103 |
地震に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)気象庁震度階級は、地震の規模(大きさ)を表す表記である。 (2)耐震診断は、建築物の耐震改修の促進に関する法律に定められている。 (3)設備の耐震性能確保も、構造体と同様に重要である。 (4)防災管理者は、当該建築物について地震の被害軽減のための自主検査を行う。 (5)液状化現象は、埋立地や砂質地盤等で起こりやすい。 |
問題104 |
建築物に関連する法令に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。 (1)消防法における特定防火対象物にあっては,消防用設備等の設置及び維持に関する規定は,新規に建築される 建築物に限られる。 (2)高さ31mを超える高層建築物の管理者は,消防法における防火管理者を定め,消防計画を作成する。 (3)高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(以下「バリアフリー法」という.)でいう建築物特定施設には, 出入口,階段,便所がある。 (4)建築主は,バリアフリー法における2000m2以上の特別特定建築物を建築しようとするときは,建築物移動等円滑化基準に 適合させなければならない。 (5)建築物の耐震改修の促進に関する法律における耐震改修とは,地震に対する安全性の向上を目的として,増築,改築, 修繕,模様替若しくは一部の除却又は敷地の整備をすることをいう。 |
問題105 |
建築物の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)ファシリティマネージメント(FM)とは、企業、団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、 活用する経営活動と定義されている。 (2)二次エネルギーとは、一次エネルギーを変換や加工して得られるエネルギーのことで、電気に代表される。 (3)設備管理のライフサイクルとは、設備の計画、設計、製作、運用、保全をへて廃却又は再利用までを含めたすべての 段階及び期間までと定義されている。 (4)CASBEEとは、中央監視、エネルギー管理、ビル管理、施設管理を含んだ包括的なシステムである。 (5)設備の保全活動には、維持活動と改善活動がある。 |