7 ねずみ・昆虫等の防除 (出題数15問) |
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・蚊の特徴 | |||||||
<チカイエカ> | |||||||
・チカイエカの生態の特徴の一つは、狭所交尾性 | |||||||
・チカイエカは屋内にあって冬眠しない | |||||||
・チカイエカは病原体を媒介しない | |||||||
・唯一屋内で発生、幼虫は浄化槽、雑排水槽などで見られる | |||||||
・初回の産卵に限って、吸血しなくても産卵できる | |||||||
<コガタアカイエカ> | |||||||
・日本脳炎の媒介蚊はコガタアカイエカである | |||||||
・幼虫は水田、湿地などで見られる | |||||||
・コガタアカイエカは、ブタ、ウシ、ヒト等から吸血する | |||||||
<アカイエカ> | |||||||
・アカイエカとチカイエカは形態ではほとんど区別がつかない | |||||||
・人からよく吸血するが鳥類や鶏から好んで吸血する | |||||||
・「ウエストナイル熱」の媒介蚊といわれている | |||||||
・メスは越冬できるが、オスは越冬できない | |||||||
<ヒトスジシマカ> | |||||||
・都市内の狭い水域(雨水枡、空き缶)でも発生する | |||||||
・公園、竹やぶ等で昼間激しく人から吸血する | |||||||
・デング熱やチクングニア熱の媒介蚊 | |||||||
<シナハマダラカ> | |||||||
・幼虫の発生源は、水田や湖沼 | |||||||
・マラリヤ原虫の媒介蚊 | |||||||
・蚊の防除 | |||||||
・樹脂蒸散剤は、浄化槽のような密閉空間で成虫防除に効果を発揮する | |||||||
・浄化槽内には有用な微生物が存在しているので、オルソ剤やクレゾールは | |||||||
使用しない | |||||||
・昆虫成長制御剤(IGR)は、幼虫及び蛹に対する速効的な致死効果は | |||||||
認められない | |||||||
・浄化槽内の防除効果は、柄杓によりすくい取られた幼虫数によって判定可能である | |||||||
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・ゴキブリの生態 | |||||||
<チャバネゴキブリ> | |||||||
・体長15mm、黄褐色 | |||||||
・1卵鞘に約40個入っている。一生で3~5個の卵鞘を生む。 | |||||||
・成虫になるまでに期間は温度により異なり、25℃における卵から成虫までの | |||||||
発育期問は、約60日である | |||||||
・低温に弱く、屋外での越冬はできない | |||||||
<クロゴキブリ> | |||||||
・体長30~40mm、黒褐色 | |||||||
・1卵鞘に約25個入っている。一生で20個の卵鞘を生む。 | |||||||
・成虫まで発育するのに1年以上を要する | |||||||
・ゴキブリの防除 | |||||||
<ゴキブリの防除のポイント> | |||||||
フラッシング効果 | ピレスロイド剤には、ゴキブリに対するフラッシング効果(追出し効果)がある。 | ||||||
ゴキブリ指数 | 1日、1トラップ当たりのゴキブリ捕獲数 | ||||||
ULV処理 (Ultra Low Volume) (高濃度少量散布) |
ULV機を用いて、ピレスロイドの専用乳剤を霧状にして処理。 残効性は期待できない。 |
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ローチスポット | 潜伏場所の近辺に見られる糞などの汚れ。 殺虫剤を処理する目安になる。 |
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・ダニの体は、顎体部(口器)と胴体部(頭、胸、腹)の2つに分かれている | |||||||
ヒョウヒダニ | ・優占種 ・死骸や糞がアレルゲンとなる ・殺虫剤に対する感受性が低い |
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ツメダニ | ・屋内塵1g中100匹を超えると被害が顕著になる ・他のダニ等を捕食する ・殺虫剤に対する感受性が低い |
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ヒゼンダニ | ・人に寄生する ・疥癬症を引き起こす |
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マダニ | ・飼い犬などの動物に寄生し吸血する ・ライム病を媒介 |
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イエダニ | ・人から吸血することがある ・殺虫剤に対する感受性が高い ・ネズミに寄生する |
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トリサシダニ | ・人から吸血することがある ・殺虫剤に対する感受性が高い ・野鳥やニワトリに寄生する |
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害虫に関すること | |||||||
・ノミ --- 飢餓に強い | |||||||
・チャタテムシ類 --- 家具、台所など、家のいたるところで発生する | |||||||
高温多湿で大量発生することがある | |||||||
・ハエ | イエバエ --- 畜舎やごみ処理場で発生する | ||||||
チョウバエ --- 浄化槽から発生する | |||||||
ショジョウバエ・ミバエ --- 厨房の生ゴミから発生する | |||||||
・トコジラミ(ナンキンムシ) --- 雄、雌ともに吸血する。夜間吸血性。 | |||||||
・ヒラタキクイムシ --- 家具の害虫。ナラ・ラワン材など広葉樹を食害する | |||||||
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LD50 (50%致死薬量) |
昆虫の集団の50%を殺すのに必要な1匹当たりの必要量。 値が小さいほど殺虫力が強い。単位:μg/匹 |
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LC50 (50%致死濃度) |
昆虫の集団の50%を殺すのに必要な濃度。 値が小さいほど殺虫力が強い。単位:ppm |
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・特定建築物では、薬事法で承認を受けた医薬品又は医薬部外品を | |||||||
用いなければならない。 | |||||||
・昆虫成長抑制剤(IGR) | |||||||
羽化阻害剤 --- メトプレン、ピリプロキシフェン | |||||||
キチン合成阻害(表皮形成阻害)剤 --- ジフルベンズロン | |||||||
・ピレスロイド剤 --- 即効性が高い | |||||||
・一旦ノックダウンされた害虫が蘇生することがある | |||||||
・人畜毒性は低いが魚類には毒性が高い | |||||||
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・ねずみの生態 | |||||||
<ドブネズミ> | |||||||
・ドブネズミは平面的に行動、垂直行動は得意ではない。 | |||||||
湿った場所を好む。食性は魚、肉類の動物質を好む | |||||||
・警戒心が弱い | |||||||
<クマネズミ> | |||||||
・クマネズミは立体的に行動、食性は主として植物性を好む | |||||||
殺鼠剤に対して高い抵抗性を持つ | |||||||
・警戒心が強い | |||||||
<ハツカネズミ> | |||||||
・ハツカネズミは、郊外で半野性的。乾きに強く、穀物、種子を好む。 | |||||||
・ねずみの防除 | |||||||
・忌避剤であるカプサイシンは、ケーブルなどのかじり防止などの目的で | |||||||
使用される | |||||||
・侵入を防ぐために、通風口や換気口に取り付ける金属格子の目の幅は | |||||||
1cm以下にする | |||||||
・生息状況調査を行う際には、証跡を確認することが重要である | |||||||
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ULV噴霧機 (高濃度少量散布)--- 薬剤粒子 5~20μm | |||||||
噴霧器 ------- 薬剤粒子 100~400μm | |||||||
ミスト機 ------- 薬剤粒子 20~100μm | |||||||
煙霧機 ------- 薬剤粒子 0.1~50μm | |||||||
・防虫網の網目は20メッシュ以下とする | |||||||
・光の虫に対する誘引性は、誘引性白熱電球を100とすると、 | |||||||
白色蛍光灯 110 | |||||||
補虫用蛍光灯 1,300 | |||||||
高圧ナトリウム灯 35 | |||||||
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・殺そ剤の多くは、選択毒性が低く(示さず)、ヒトに対しても強い毒性を示す。 | |||||||
・ほとんどの殺虫製剤や殺そ製剤は、薬事法上、普通薬に該当する。 | |||||||
・ADIとは、ヒトが一生の間に毎日体内に取り込んでも安全な1日当たりの | |||||||
摂取薬量のことである。 | |||||||
・NOAELとは、実験動物に長期にわたって連日投与して、毒性が認められない | |||||||
薬量のことである。 | |||||||
・薬事法に基づき殺虫・殺鼠剤の承認を受けるためには、安全性を示すための | |||||||
試験が必要である。 | |||||||
・ゴキブリ用の殺虫剤は、全て医薬品又は医薬部外品として薬事法による | |||||||
承認を受けている。 | |||||||
防除作業の安全性 | |||||||
・殺虫剤の油剤や乳剤の多くは、消防法で定める危険物の第4類第2石油類に相当 | |||||||
保管量が指定数量以上の場合、市町村長あるいは都道府県知事の許可が必要 | |||||||
保管量が指定数量の5分の1以上1未満の場合は、届出が必要 | |||||||
・ピレスロイド剤は、人畜毒性は低いが、魚類には毒性が高い | |||||||
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・ベクター : 感染症を媒介 | |||||||
・ニューサンス : 不快動物 | |||||||
・日本脳炎 ---------------- コガタアカイエカ | |||||||
・O-157 ------------------ イエバエ | |||||||
・デング熱・チクングニア熱 ---- ヒトスジシマカ | |||||||
・疥癬 -------------------- ヒゼンダニ | |||||||
・気管支喘息 -------------- ヒョウヒダニ類 | |||||||
・発疹チフス -------------- コロモジラミ | |||||||
・レプトスピラ症 -------------ネズミ類 | |||||||
・ライム病 ---------------- マダニ類 | |||||||
IPM(総合的有害生物管理) | |||||||
・IPM --- 「総合防除」。 | |||||||
事前調査、防除計画の策定、防除の実施、効果判定、実施後の | |||||||
措置の順で進められる | |||||||
・ペストコントロール --- 有害動物の活動を制御すること |