過去問塾 |
建築物環境衛生管理者試験 2023年度 |
問題166 |
蚊の生態に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)日本のヒトスジシマカは、冬季は成虫のステージで越冬する。 (2)アカイエカは、主に建築物内の浄化槽、汚水槽、湧水槽等で発生する。 (3)ヒトスジシマカは、ヒト以外にも多種多様な動物を吸血源としている。 (4)コガタアカイエカの発生源は小さな水域であり、空き缶や古タイヤ等によく発生する。 (5)同一期間におけるアカイエカとヒトスジシマカの移動距離は、ほぼ同程度である。 |
問題167 |
ゴキブリに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)ゴキブリは、集団よりも単独で生活するほうが発育は早い。 (2)8か所に5日間設置した粘着トラップに捕獲されたゴキブリの寵数が200匹であった場 合のゴキブリ指数は、25である。 (3)ゴキブリは食べ物に対する好みがあり、特定のものだけを喫食する。 (4)ゴキブリは、危険が迫ると警戒フェロモンを分泌する。 (5)屋内に生息するゴキブリでも、東北地方や関東地方の屋外で越冬できる種類が知られている。 |
問題168 |
チャバネゴキブリに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)雌成虫は、卵鞘を孵化直前まで尾端に付着させている。 (2)雌成虫の産卵回数は、一生の間に約5回である。 (3)他の屋内生息性のゴキブリ類と比較して、野外生活性が強い。 (4)幼虫、成虫とも、同じ場所で活動する。 (5)幼虫から成虫となり、楠の時期がない。 |
問題169 |
ダニに関する下記の文章に該当する種類として、最も適当なものは次のうちどれか。 梅雨時などの高温・多湿時に、畳や保存食品から大発生する場合がある。ヒトを刺したり 吸血することはなく、アレルゲンとしての重要性も比較的低いが、大量発生により不快感や 恐怖感を与えることがある。 (1)フトツメダニ (2)カベアナタカラダニ (3)ワクモ (4)ケナガコナダニ (5)コナヒョウヒダニ |
問題170 |
ハエ類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)ヒメイエバエは、主に鶏舎での発生が問題となる。 (2)ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエである。 (3)イエバエは、各地でビレスロイド剤に対する抵抗性を獲得している。 (4)ノミバエ類などのコバエでは、走光性を示す種類が多い。 (5)建築物内で発生するチョウバエ類は、ヒトから吸血することがある。 |
問題171 |
害虫やその防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)イエヒメアリの防除には、食毒剤が有効である。 (2)トコジラミは、ビレスロイド割に対する抵抗性を示す集団が報告されている。 (3)ツマアカスズメパテは、特定外来生物に指定されている。 (4)ユスリカ類の建築物への侵入を抑制するために、電撃殺虫磯を窓や出入ロの近くに設置する。 (5)ヤケヒョウヒダニは、自由生活性のダニである。 |
問題172 |
殺虫剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)ブロフラニリドは、既存の各種薬剤に抵抗性を示すゴキブリ集団に対しても有効性を示す。 (2)プロベタンホスには、マイクロカプセル剤がある。 (3)ビレスロイド剤は、有機リン剤に比べて魚毒性が高い薬剤が多い。 (4)昆虫成長制御剤(IGR)の50%羽化阻害濃度は、IC50値で示される。l (5)有機リン剤の薬量や温度の増加に伴う致死率の上昇は、ビレスロイド剤に比べてなだらかである。 |
問題173 |
薬剤とその薬剤を有効成分とする製剤との組合せとして、最も不適当なものは次のうちど れか。
|
問題174 |
ネズミの生態や防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)建築物内のIPMによるネズミ防除は、餌を断つこと、殺鼠剤を適切に使用すること、 通路を遮断すること、の3点を基本として進める。 (2)建築物における維持管理マニュアルでは、生きているネズミが確認されないことをもっ て「許容水準に該当する」としている。 (3)ネズミが活動した際に残す証跡のうち、糞、尿、毛足臥かじり跡をラブサインと呼ぶ。 (4)家住性ネズミの警戒心は、クマネズミが最も強く、次いでドプネズミで、ハツカネズミは最も弱い。 (5)生け捕りかごなどのトラップを用いたドブネズミの駆除を行う場合、「鳥獣の保護及び 管理並びに狩猟の適正化に関する法律」の規制を受ける。 |
問題175 |
殺鼠剤とそれに関連する事項との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
|
問題176 |
殺鼠剤に関連する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)粉剤の鼠穴内部への散粉処理は、殺鼠剤を経皮的に取り込ませることを狙った処理法である。 (2)第1世代の抗凝血性殺鼠剤は、少量ずつ連日摂取させるように配置する。 (3)クマネズミは、ドブネズミに比べて抗凝血性殺鼠剤に対する感受性が低い。 (4)ネズミの殺鼠剤抵抗性は、昆虫の殺虫剤に対する抵抗性と同様の原理により発達する。 (5)有効成分と餌をパラフィンに混ぜて固め、水に滞れるような場所でも使用できる製剤がある。 |
問題177 |
媒介動物と感染症に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)国内では、アカイエカやヒトスジシマカを含む複数の種類がウエストナイルウイルスを 媒介する可能性がある。 (2)重症熱性血小板減少症侯群(SFTS)の原因となるウイルスが媒介されるのは、主として建築物内である。 (3)マダニ類ほ、リケッチアやウイルスを媒介する。 (4)イエバエは、腸管出血性大腸菌感染症の伝播に関与している。 (5)動物由来感染症の対策を進める上では、ベットに対する外部寄生虫などへの対応も重要となる。 |
問題178 |
ねずみ・昆虫等の防除における安全管理に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)N95マスクは、薬剤を空間散布する場合や狭い場所で、気化したガスの吸引防止のために着用する。 (2)薬剤散布時には、どのような薬剤を使用しているかが分かるように、薬剤は人目に触れ る場所に置いておく必要がある。 (3)2m以上の高所作業では、墜落防止用器具等の装着は必要ないが、必ず補助者を付けなければならない。 (4)殺虫剤散布の3日前までにその内容を通知し、当該区域の人口に散布3日前後の間、掲示する。 (5)建築物衛生法に基づく特定建築物内における、ねずみ・昆虫等の防除では、医薬部外品 として承認されている薬剤は使用できない。 |
問題179 |
建築物とねずみ・害虫に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)防虫・防鼠構造についてほ、建築物の新築時の構造設計段階で取り入ゴtておく必要がある。 (2〉通常、20メッシュより細かい網目であれば、多くの昆虫の侵入を防止できる。 (3)環境的対策は、特定建築物維持管理権原著のもとで、当該区域の管理者が日常的に行う必要がある。 (4)建築物衛生法に基づく特定建築物では、生息密度がいずれの維持管理水準値に該当して いても、1年以内に1回の防除作業を実施することになっている。 (5)室内で換気扇を使用した場合、窓や扉の隙間からの害虫の侵入が増加する。 |
問題180 |
害虫や薬剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)喫食抵抗性は、毒餌の基割に対する喫食忌避によって発達する。 (2)ペストコントロールのペストとは、ネズミや害虫等の有害な生物を指すこ (3)定期的で頻繁な薬剤処理は、.チャバネゴキブリやチカイエカ等の薬剤抵抗性の急激な発達要因となる。 (4)選択毒性とは、単位体重当たりで比較したとき、ある化合物の毒性が生物種によって異なることをいう。 (5)人獣共通感染症とは、ヒトから動物ではなく、動物からヒトに病原体が伝播される感染症を指す。 |