過去問塾 |
建築物環境衛生管理者試験 2023年度 |
問題21 |
環境基準と閾値に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)環境基準には、人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準と生活環境を保 全する上で維持されることが望ましい基準がある。 (2)閾値とは最小の刺激量として定義され、医学的な有害性の判断の根拠となる量である。 (3)環境基準については、常に適切な科学的判断が加えられ、必要な改定がなされかナればならない。 (4)閾値の概念を示すHatcbの図において、縦軸は化学的因子の量である。 (5)環境基準は、動物実験や疫学調査等から得られる有害濃度を基礎とし、安全度を考慮し て決定されている。 |
問題22 |
環境衛生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)許容濃度は一般環境の基準として用いてはならない。 (2)(公社)日本産業衛生学会は、労働者の有害物質による健康障害を予防するために許容濃 度を公表している。 (3)許容漉度以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される。 (4)有害物の曝露量と集団の反応率との関係を、量-影響関係という。 (5)学校における環境衛生の基準は、学校保健安全法で定められている。 |
問題23 |
人体の臓器系とその障害・疾病との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。 (1)造血器系 ----- 再生不良性貧血 (2)消化静系 ----- 肝硬変 (3)呼吸器系 ----- 肺気腫 (4)神経系 ------ 甲状腺機能低下症 (5)循環器系 ----- 動脈硬化症 |
問題24 |
体温の調節における熱産生と熱放散に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう。 (2)高温環境では発汗や血流量が増加し、代謝量は上昇する。 (3)熱産生量は人体の活動状況によって異なり、作業量が増せば増加する。 (4)日本人の基礎代謝は夏の方が冬よりも低い。 (5)低温の環境では震えによって熱産生量が増加する。 |
問題25 |
高齢者における温度環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)一般に若年者に比べて暖かい温度を好むとされている。 (2)寒さに対する感受性は若年者に比べて高い傾向にある。 (3)冬季における深部体温は、若年者に比べて低い傾向にある。 (4)放射熱がない場合、高齢者の8剖を満足させる気温の範囲は青年に比べて狭い範囲となる。 (5)寒冷環境に曝露さjtた際の血圧の変動が、若年者に比べて顕著である。 |
問題26 |
ヒトの温熱的快適性に影響する因子として、最も不適当なものは次のうちどれか。 (1)室内の気流 (2)室内の相対湿度 (3)室内の二酸化炭素濃度 (4)着衣量 (5)季節 |
問題27 |
ヒトのがんに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)ヒトのがんの3分の2以上は、食事や喫煙等の生活習慣が原因とされる。 (2)がんは我が国の死因のトップであり、高齢化に伴い死亡者数が増え続けている。 (3)プロモータはDNAに最初に傷を付け、変異を起こさせる物質である。 (4)ウイルスか発がんの原因となることがある。 (5)ホルムアルデヒドには発がん性が認められる。 |
問題28 |
アレルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)アレルギーは、ヒトに有害な免疫反応である。 (2)アレルギー反応の発現には、体内の肥満細胞の働きが関係するものがある0 (3)低湿度は、気管支鴨息の増悪因子である。 (4)予防には、ダニや其菌が増殖しないよう、換気や清掃が重要である。 (5)建築物衛生法において、ダニ又はダニアレルゲンに関する基準が定められている。 |
問題29 |
建築物における室内空気とその環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)一般の室内環境下では、窒素の人体への健康影響はない。 (2〉一般的な室内空気中の酸素渡度は、約21%である。 (3)良好な室内空気環境を維持するためには、1人当たり10m3/h以上の換気量が必要である。 (4)建築物衛生法では、粒径(相対沈降径)がおおむね10/Jm以下の粉じんを測定対象としている。 (5)花粉は、エアロゾル粒子として室内に存在し得る。 |
問題30 |
建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準値として、正しいものは次のうちどれか。 (1)0.08mg/m3以下 (2)0.1mg/m3以下 (3)0.15mg/m3以下 (4)0.5mg/m3以下 (5)1mg/m3以下 |
問題31 |
オゾンに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)水に溶けにくい。 (2)紫外線による光化学反応で生成される。 (3)(公社)日本産業衛生学会は、作業環境におけるオゾンの許容濃度を示している。 (4)吸入すると肺の奥まで達し、肺気腫を起こすことがある。 (5)無臭である。 |
問題32 |
健康増進法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)特定施設の管理権原著は、法で定めらゴtた禁煙エリアに喫煙専用器具及び設備(灰皿 等)を利用可能な状態で設置してはならない。 (2)特定施設の管理権原著は、法で定められた禁煙エリアで喫煙している者に対し、喫煙の 中止又は禁健エリアからの退出を求めるよう努めなければならない。 (3)病院や学校は、たばこの煙の流出を防止するための技術的基準を満たしていたとしても、 屋内に喫煙場所を設けることはできない。 (4)受動喫煙防止を目的として罰則規定が設けられている。 (5)加熱式たばこについては、規制対象とならない。 |
問題33 |
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)音は最終的に聴神経を経て大月削こ伝わり音として認識される0 (2)同じ音でも、聞く人によって、快適な音になったり、騒音になったりする0 (3)ヒトが聞き取ることができる音の周波数帯は、およそ20Hz~20kHz程度と言われている。 (4)音の伝達において気導とは、空気の振動による音が鼓膜を通じて伝達されることである。 (5)騒音職場などの定期健康診断における聴力検査では、スクリーニングとして500Hzと 2,000Hzの聴力レベルが測定される。 |
問題34 |
騒音とその影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)騒音性難聴と加齢性難聴は医学的に異なる。 (2)慢性の騒音曝露により、徐々に会話音域の聴力低下が進行する。 (3)騒音性難聴は、中耳の伝播が障害されることによって起こる。 (4)環境騒音に関する基準は、住民の心理的影響や聴取妨害、睡眠妨害等を参考に決められる。 (5)会話の音声レベルから騒音のレベルを引いた僑が20dB以上あれば、十分な了解度が得られる。 |
問題35 |
振動に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。 (1)振動レベルの単位はHzで示される。 (2)振動は全身に分布する交感神経末端の受容器により知覚される。 (3)全身振動は、水平振動のみで評価される。 (4)長距離バスやフォークリフトの運転などにより、局所振動障害が起こる。 (5)振動を原因とする白ろう病では、指に境界鮮明な蒼白化状態が発生する。 |
問題36 |
眼の構造と光の知覚・明るさに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)眼の網膜にある視細胞が光を感知する。 (2)網膜は眼の前面、水晶体の前方に位置する。 (3)黒色の円環の切れ目を見ることで視力を測る方法がある。 (4)室内における適正な照明の量は、使用用途によって異なる。 (5)物体の色は、光が物体に入射し、反射した光の分光分布により見られる。 |
問題37 |
情報機器作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)一連競作業時間は90分を超えないようにする。 (2)グレア防止用の照明器具を用いる。 (3)最も多い自覚症状は、眼の調節機能の低下や疲労、痛み、充血等である。 (4)高齢者は眼の調節力の低下があるため、作業に必要な照度に関して配慮が必要である。 (5)ディスプレイを用いる場合の書類及びキーボード上における照度は3001Ⅹ以上とする。 |
問題38 |
電場・磁場・電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)電磁波は真空中も空気中も光速で伝わる。 (2)高エネルギーであるⅩ線、γ線は電離作用をもつ。 (3)電場と磁場の振動が伝播する波動の総称を電磁波という。 (4)光を波長の長さ順に並べると、紫外線が一番長く、その次が可視光線で、赤外線が一番短い。 (5)静電場は、電撃や皮膚がチリチリする不快感をもたらすことがある。 |
問題39 |
紫外線に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)紫外線には殺菌作用がある。 (2)紫外線は皮膚表層で吸収される。 (3)紫外線のリスクとして悪性黒色腫の発生がある。 (4)紫外線の曝露が起こる作業の一つにアーク溶接がある。 (5)紫外線の曝露による白内障は、ガラス工白内障として古くから知られている。 |
問題40 |
電離放射線に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (l)感受性が最も高い細胞は、消化管の上皮細胞である。 (2)アルファ線は紙一枚で遮断できる。 (3)人体に与える影響の単位はシーベルト(Sv)である。 (4)放射線による悪性腫瘍の発生は、確率的影響に分類される。 (5)妊娠可能な婦人の骨盤照射は、月経開始後10日以内に行う。 |
問題41 |
ヒトと水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 (1)一般成人における体内水分量は、体重の約60%である。 (2)水分・体液のうち、細胞内液は約2/3である。 (3)成人の場合、不可避尿として1日最低1L以上の尿排泄が必要である。 (4)一般に、体重当たりの体内水分量は女性より男性の方が多い。 (5)水分の欠乏率が体重の約2%になると、強い渇きを感じる。 |
問題42 |
水系感染症の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものほどれか。 (1)梅雨から夏に集中する。 (2)初発患者の発生から数日で爆発的に増加する。 (3)職業と関連する場合は少ない。 (4)給水範囲に一致して発生し、その境界線が明確である。 (5)一般に潜伏期間が長い。 |
問題43 |
次の感染症のうち、ウイルスによって引き起こされるものはどれか。 (1)発しんチフス (2)カンジダ症 (3)マラリア (4)日本脳炎 (5)レプトスピラ症 |
問題44 |
感染症法により、全数把握が必要とされる感染症は次のうちどれか。 (1)ヘルパンギーナ (2)A型肝炎 (3)季節性インフルエンザ (4)手足口痛 (5)マイコプラズマ肺炎 |
問題45 |
5%溶液わ次亜塩素酸ナトリウムを水で希釈して200mg/Lの濃度の溶液を10L作る場合、 必要となる5%溶液の量として、最も近いものは次のうちどれか。 (1)0.4mL (2)2mL (3)4mL (4)20mL (5〉40mL |