過去問塾 平成26年度
建築物環境衛生管理技術者試験
蚊の生態、生理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ウシやウマなどの大型動物を好んで吸血する種類がある。
(2)産卵には吸血が必須である。
(3)有機物の多い下水溝などの水域から発生する種類がある。
(4)昼間吸血する種類と夜間吸血する種類に大きく分けることができる。
(5)空き缶などの少ない容量の溜まり水から発生する種類がある。
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(2)
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蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)樹脂蒸散剤は、開放空間での成虫防除に効果が期待できる。
(2)成虫防除に用いられるULV処理は、短期間の効果しか期待できない。
(3)殺虫剤による防除効果が得られない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する。
(4)浄化槽に殺虫剤を使用する場合は、浄化微生物への影響を考慮する。
(5)浄化槽内の防除効果は、粘着トラップによる成虫の捕獲数で判定する。 |
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(1)
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ゴキブリの生態・習性として、最も不適当な項目は次のうちどれか。
(1)潜み場所をもつ
(2)完全変態
(3)夜間活動性
(4)集合性
(5)雑食性
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(2)
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ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)駆除率の算出には、ゴキブリ指数を用いる。
(2)ULV処理は、空間に薬剤を処理する方法の一つである。
(3)薬剤を用いて防除を行う際には、生息場所や生息密度などの調査を行う必要がある。
(4)毒餌処理においては、速効性は期待できない。
(5)食毒剤を配置する際、毒餌に殺虫剤を噴霧すると、その効果が高まる。
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(5)
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ダニの種類とその対策との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)ヒゼンダニ --------- 観葉植物の管理
(2)コナダニ類 --------- 保存食品の管理
(3)マダニ類 ----------- 犬などのペットの衛生管理
(4)ツメダニ類 ---------- ヒョウヒダニ類の発生予防
(5)トリサシダニ ------- 鳥の巣の除去
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(1)
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建築物内の害虫に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)トコジラミは幼虫、雄雌成虫ともに吸血する。
(2)一部のカメムシ類は、越冬のために建築物内に侵入することがある。
(3)一部のメイガ類の幼虫は、貯穀害虫である。
(4)アルゼンチンアリは、砂糖、花の蜜。果物等を好む。
(5)チョウバエ類の主な発生源は、ちゅう房の生ごみである。
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(5)
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殺虫剤やその剤型に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
(1)ピリプロキシフェンは、幼虫の脱皮を阻害する表皮形成阻害剤である。
(2)有効成分をポリアミンなどで被覆し、増量剤を加えた製剤を乳剤と呼ぶ。
(3)ピレスロイド剤は、物陰にいる虫を開放された場所に飛び出させるフラッシング効果を示す。
(4)有機リン剤は、ピレスロイド剤に比べてノックダウンした虫が蘇生する傾向が強い。
(5)フェニトロチオンは、非対称型有機リン剤である。
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(3)
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薬剤やその効力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)速効性とは、薬剤の効果の発現の早さを示す。
(2)作用機構の異なる殺虫剤のローテーション処理は、薬剤抵抗性の発達を防ぐのに有効な手段である。
(3)IC50値は、供試虫の50%を致死する濃度である。
(4)ディートを含有する忌避剤は、蚊などの吸血昆虫の被害の防止に有効である。
(5)昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死活性を示さない。
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(3)
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ネズミの生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ネズミ類は、高圧変電器などを恐れずに近づき、停電の原因となる。
(2)ハツカネズミは、好奇心が旺盛で、トラップにかかりやすい。
(3)クマネズミは、警戒心が強く、毒餌の喫食性がドブネズミと比べて低い。
(4)ドブネズミは、屋外の植込みに巣を作ることが多く、下水道内部にも生息している。
(5)ドブネズミは、クマネズミと比べて運動能力に優れ、垂直な壁をのぼり室内に侵入することができる。
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(5)
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ネズミの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)クマネズミを対象とした毒餌は、動物性の餌を基材とする。
(2)侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。
(5)殺鼠剤は、経口的な取り組みにより効果が発揮される。
(4)餌の管理や通路の遮断などの防除対策は、生息数を減少させる効果が期待できる。
(5)忌避剤であるカブサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。
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(1)
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衛生害虫と疾病に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)マダニ類は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の媒介者である。
(2)ヒトスジシマカは、日本脳炎の主要な媒介蚊である。
(3)イエバエは、腸管出血性大腸菌の運搬者として注目されている。
(4)ネコノミは、宿主の範囲が広く、ネコ以外の動物からも吸血する。
(5)ネズミ類は、レプトスピラ症の媒介動物である。
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(2)
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殺虫剤・殺鼠剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)殺鼠剤の有効成分の濃度は低く抑えられているので、ヒトやネズミの体重差から誤食による人体への影響は少ない。
(2)殺虫剤や殺鼠剤では、防除対象種とそれ以外の生物種で毒性値の差が大きいほど安全性が確保されている。
(3)薬事法に基づく殺虫剤の承認申請時には、安全性、薬理、効力等に関する資料を提出する必要がある。
(4)薬剤の安全性は、毒性の内容や強弱、摂取量、摂取期間等によって決まる。
(5)ADIとは、実験動物に長時間にわたって連日投与して、毒性が認められない薬量のことである。 |
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(5)
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防虫・防鼠構造や防除に用いる機器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)白色蛍光灯による照明は、高圧ナトリウム灯に比べて、昆虫類を誘引しやすい。
(2)防虫・防鼠構造は、建築物の新築時に設計段階で取り入れるべきである。
(3)全自動噴霧は、高濃度の薬剤を10μm前後の粒子にして、均一に噴射する機器である。
(4)ネズミの侵入防止には、自動開閉式ドアの設置が有効である。
(5)昆虫の屋内侵入防止には、窓などに通常20メッシュより細かい目の網戸を設置する。
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(3)
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ねずみ・昆虫等の防除作業における安全管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)ピレスロイド剤は、魚毒性が高いものが多いので、魚を飼育している場所での使用は控える。
(2)殺虫剤の噴霧処理時には、活性炭入りの防毒マスクを着用する。
(3)乳剤や油剤を一定量以上保管する場合は、消防法に基づく少量危険物倉庫の届出が必要となる。
(4)殺虫剤の散布に際しては、遅くとも散布前日までにその内容を通知する。
(5)煙霧処理により、煙感知器が誤作動を起こすことがある。
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(4)
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建築物内のねずみ・昆虫等の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ただし、IPMとは、総合的有害生物管理である。
(1)IPMは、ねずみ・害虫管理の考え方(理念)である。
(2)IPMにおける措置水準とは、すぐに防除作業が必要な状況をいう。
(3)IPMにおける許容水準とは、環境衛生上良好な状態であり、定期的な調査を継続すればよい状況をいう。
(4)防除は、発生予防対策より、発生時対策に重点を置いて実施する。
(5)ねずみ等の防除は、人の健康に対するリスクと環境への負荷を最小限にとどめるような方法で実施する。 |
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(4)
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